ホンダ フィット 1.3G(ガソリンモデル)燃費レポート/永田恵一(4/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田恵一
ホンダ フィット 1.3G(ガソリンモデル)燃費レポート【市街地編】
郊外路編で述べた通り、フィットの1.3リッターはストップ&ゴーでのアクセル開度が非常に少ないため、市街地での運転が非常に楽なクルマだ。
アクセル開度の少なさ、エンジン回転数の低さはストップ&ゴーに加え、渋滞中のノロノロ走行でも感じられる。特に渋滞中は10km/h、20km/hでノロノロと走ることがよくあるが、そんな状況下でもフィットの1.3リッターはアイドリング+αほどの一定の回転数で走行することができ、渋滞中でも「意外とガソリンを使っていないのでは」と思えるほどだ。
渋滞中といえば、アイドリングストップの完成度も非常に高い。フィットのアイドリングストップは停止してからブレーキ踏力を強めるエンジンが止まるという仕組みなのだが、このブレーキ踏力の設定が絶妙で、普通に停止するだけでほぼ停止と“同時に”エンジンが止まっているという見事なタイミングに調整されている。
たまに、ブレーキ踏力が足りずエンジンが止まらないこともあるのだが、ブレーキ踏力が足りないだけでアイドリングストップが可能な場合にはメーター内にオレンジ色のペダルの表示が出て、アイドリングストップが可能なことをドライバーにインフォメーションすることも分かり易く、高く評価できる。
アイドリングストップに関してはエンジンが止まる頻度が多いこと、エンジンの再始動が早い上にセルモーターの音が低く抑えられていること、セルモーターの音質が耳障りでないことも好印象だった。
市街地路でのフィットの燃費は、「フィット恐るべし!」とまで感じる「18.0km/L」を記録。
テスト日の市街地における道路状況は、正午過ぎという比較的道が空いているケースが多い時間帯ながらも、12月ということもあったのか交通量は通常の夕方並みに多く、燃費計測にはどちらかといえば不利な状況であった。
そんな状況下でこれだけの燃費が出たということだけでも、フィットの1.3リッターには心底驚かされる。
ホンダ フィット13G Lパッケージの市街地の実燃費/18.0km/L
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