スズキ スペーシア 燃費レポート(1/4)
- 筆者: 永田 恵一
使い勝手の良さで人気を集めているダイハツの超ハイト系軽自動車「タント」の対抗馬としてラインナップされていた「スズキ パレット」。その後継車として、今年2月に登場したのが「スズキ スペーシア」だ。
スペーシアの特徴としては、この手のクルマではスタンダードとなっている両側スライドドアが採用されているほか、全高の高さを生かした広大な室内や使い勝手の良さに加えて“低燃費”であることも挙げられる。
燃費向上の手法として代表的なのが電装関係だ。
ワゴンRやアルトエコにも採用されている、減速エネルギーを利用して発電された電気を助手席下のリチウムイオンバッテリーに貯めることなどで発電によるエネルギーロスを減らす「エネチャージ」、13km/h以下のスピードからエンジンを停止するアイドリングストップに加え、エアコンが効かないアイドリングストップ中の快適性を維持するため、エアコンのシステム内に蓄冷材を入れ冷たい風が出る時間を延長する「エコクール」も実用燃費の向上に貢献している。
もう1つ、燃費向上に大きく貢献しているのが軽量化だ。
パレットと比較するとなんと90kgもの軽量化が図られており、テストに使ったXグレード(NAエンジン)の車重は850kgと、このクラスではダントツで軽量に仕上がっている。結果、JC08モード燃費はNAエンジン車のFFで「29.0km/L」とクラスナンバー1なのはもちろん、燃費に関してはスペーシアよりも有利なはずのワゴンRにも勝る数値を実現している。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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