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自動車評論家コラム 2017/8/9 16:09

マツダがロータリーに続き、究極のエンジンを市販化! ハイブリッドよりも実用燃費が良好

関連: マツダ Text: 国沢 光宏 Photo: マツダ
マツダがロータリーに続き、究極のエンジンを市販化! ハイブリッドよりも実用燃費が良好

世界中の自動車メーカーが開発しているがマツダしか実用化しておらず…

SPCCI燃焼

マツダが圧縮着火エンジンの市販化を発表した。技術的な内容について少し掘り下げて紹介してみたい。

まず「圧縮着火」という技術だけれど、基本的にディーゼルと同じ。空気を圧縮すると燃焼室の温度が上がる。ディーゼルの場合、そこに軽油を吹いて自然に着火させ、爆発&膨張行程に入っていく。

ガソリンで同じことをやっても上手く行かない。なぜか? 発火点の温度が高いからだ。軽油だと300度くらいで爆発を始めるのに対し、ガソリンは100度くらい高くないとダメ。空気の温度を一気に400度まで上げるのは難しい。そこでディーゼルより濃い混合気を作り点火プラグで火花飛ばす。

逆に考えるなら、ガソリンを安定して圧縮着火させられる技術を作り上げれば、ディーゼルエンジンと同じく、薄い燃料を燃やすことが可能になる。

解りやすく言えば、ガソリンエンジンの車両価格でハイブリッド車やディーゼル車と同等の燃費になるのだった。だからこそ究極のエンジンと言われている。

簡単そうに感じるこの技術、今まで世界中の自動車メーカーが手がけてきたものの、全て実現出来ず。最近メルセデス・ベンツも真剣に開発しているようだけれど、市販化の話を聞かない。結局マツダしか実用化出来なかったロータリーエンジンのようなものかもしれません。

>>究極のエンジンSKYACTIV-Xとは

SKYACTIV-Xには3つの驚きが!!

出力性能

今回の発表会では詳細なスペックを公開しなかったが、三つほど驚かされた。

一つは点火プラグ使うことで安定した圧縮着火を行うこと。点火プラグの火花が届く範囲で小規模な爆発を起こし、その伝播エネルギー(圧力)を使い燃焼室の温度を発火点以上にするのだという。これはアイデアだと感心しきり。

二つ目にガソリンのオクタン価の汎用性が高いこと。SKYACTIV-G最大の弱点は、レギュラーガソリンだとヘロヘロになってしまうあたりにあった。だからこそ鳴り物入りで登場したSKYACTIVのガソリンエンジンは全く評価されず。そいつを考慮したらしく、91オクタンでも機能するという。

三つ目は出力。公表されたデータを見る限り、ガソリンエンジンより馬力あり、ディーゼルエンジンと同等のトルクを持つ。ガソリンのターボエンジンのような特性か。それでいてディーゼルと同等の燃費を実現しているというのだから驚く。スポーツエンジンとしても使える?

圧縮点火エンジンがガソリンエンジンの20万円高くらいで実現出来たなら、ディーゼルエンジンの代替パワーユニットになる可能性を持つ。超クリーンなディーゼルエンジンという位置づけになる。ハイブリッドと比べた場合、価格的に同等かもしれないけれど、高速走行時の実用燃費で圧倒することだろう。

[Text:国沢光宏]

>>究極のエンジンSKYACTIV-Xとは

筆者: 国沢 光宏
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