レクサス RC 新型車解説/清水和夫の“冷徹評価”(1/3)

レクサス RC 新型車解説/清水和夫の“冷徹評価”
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レクサスの新しいスポーツクーペを清水和夫氏が“冷徹”に技術評価!

レクサス RC

レクサス RCについて、オートックワンではすでに速攻インプレッションが掲載されているので、私は新型レクサスのスポーツクーペに投入された新技術について評価してみることにする。

メルセデス・ベンツやBMW、あるいはジャガーなどの欧州プレミアムメーカーは、驚くほど先進技術を惜しみなく投入している。投資額もでかく、どこで回収するのだろうかと他人ごとだが心配だ。きっとスポーツ競技と同じで「攻めて負けるなら本望。攻めずに死を待つのは騎士道に反する」と割り切っているのかもしれない。

だが、日本にだって武士道という教えがある。「最善を尽くし、天命を待つ」という教えだ。投資額が大きい自動車ビジネスにとって失敗は許されないが、欧州のプレミアムブランドが攻勢を強めているなかでは、日本の代表的なプレミアムブランドであるレクサスも攻めるべきなのだ。

RCのインパクトは、マツダの「新型ロードスター」さえ超える

レクサス RCレクサス RC

今回登場した「レクサス RC」は「GS」や「IS」につづくアッパーミドルのFRスポーツだが、そのスタイリングはこれまでのレクサスのイメージとは一変。それもエレガントな美しいクーペスタイルではなく、『血管にガソリンが流れている奴らの心臓に突き刺さる』ほどのインパクトを持つデザインで登場した。

それはマツダの発表会で見た「新型ロードスター」の感動よりも「RC F」のインパクトのほうが大きかった、といえばお分かり頂けるだろうか。

レクサス RCの初見は「GSクーペ」でもないし「ISクーペ」でもない、と感じた。

RCのスリーサイズを後から聞いて納得したのだが、「GS」と「IS」のちょうど中間のボディサイズを持っているという。カジュアルなクーペのイメージでもなく、かといってゴージャスなクーペとも異なる。そう、レクサス RCは独自のポジションを築くことができそうなサイズ感であった。

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清水 和夫
筆者清水 和夫

1954年生まれ。1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして、自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。近年注目の集まる次世代自動車には独自の視点を展開し自動車国際産業論に精通する。一方、スポーツカーや安全運転のインストラクター業もこなす異色な活動を行っている。記事一覧を見る

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