レクサス RC 新型車解説/清水和夫の“冷徹評価”(2/3)
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- 筆者: 清水 和夫
そこで、レクサスは考えた。フロントには大きなタイヤが履けるように「GS」のモジュールを使用する。エンジンとトランスミッションもGSと関連するから、このアイディアは素晴らしい。
では、ボディ剛性を大幅に高めるためはどんな技を使ったのだろうか。オープンカーとして開発した「IS C」のフロアを使うというアイディアが出された。屋根がないオープンカーの場合、フロア剛性で車体全体の「ねじり&曲げ剛性」を高める必要がある。そのため、「IS C」では通常のセダンよりも二倍の大きさの断面を持ったサイドシル(ロッカー)を使っている。
それだけでなく、ISで本格的に実用化したレーザースクリュー溶接やスポット増打ち、前後ガラスの接着剤を変えることでキャビンの上側の剛性を高めることができた。持てる技術とアイディアを注いでボディ剛性を高めたのである。
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