autoc-one.jp 記事・レポート 特集 日本にない日本車 日本にない日本車 ホンダ CRIDER(凌派)・JADE(傑徳) ~中国・上海モーターショーに見るホンダの世界戦略~/桃田健史

日本にない日本車 2013/5/3 00:00

日本にない日本車 ホンダ CRIDER(凌派)・JADE(傑徳) ~中国・上海モーターショーに見るホンダの世界戦略~/桃田健史(1/2)

日本にない日本車 ホンダ CRIDER(凌派)・JADE(傑徳) ~中国・上海モーターショーに見るホンダの世界戦略~/桃田健史

中国でのワールドプレミアを連発するホンダ

2012年の中国・北京モーターショーでプレゼンテーションを行うホンダの伊東 孝紳 代表取締役社長[北京モーターショー2012]

ホンダが最近、中国で謎のコンセプトモデルを連発して披露している。

まず、2012年4月の北京モーターショー。ここで登場したのが「コンセプトC」と「コンセプトS」だ。「コンセプトC」は、ガッツリした形状の4ドアセダン、「コンセプトS」は、5ドアハッチバックである。

同ショーでホンダの伊東孝紳社長は、この2車についてこう言った。

ホンダが中国市場向けに開発したミドルクラスセダンのコンセプトカー「Honda Concept C」[北京モーターショー2012出展 コンセプトカー/Photo:Kenji Momota]次期ストリームを想わせる、中国市場をメインターゲットにおいた新型グローバルコンセプトカー「Honda Concept S」[北京モーターショー2012/Photo:Kenji Momota]

「弊社として初めて、中国で企画段階から開発したクルマだ。

最初のデザインを見た時、こうしたアイディアは日本では絶対に出ていこないと、改めて中国市場の特殊性を感じた」[コンセプトC]

「こちらは日本開発車だ。しかし、メインの市場は中国。

中国要件を充分に取り入れながらも、日本を含めた世界各地でも売れるクルマにしたい。日本では、(次期)ストリームになる可能性がある」[コンセプトS]

さらにこの時、伊東社長は「近年中の量産化」をほのめかしていた。

あれから1年。今年4月の上海モーターショーでは・・・。

Honda Concept C[北京モーターショー2012出展 コンセプトカー]Honda Concept C[北京モーターショー2012出展 コンセプトカー]Honda Concept S[北京モーターショー2012出展 コンセプトカー]Honda Concept S[北京モーターショー2012出展 コンセプトカー]2012年北京モーターショーに出展された2台のコンセプトカー「Honda Concept S」(左)と「Honda Concept C」(右)[北京モーターショー2012]

北京から1年、上海モーターショー2013ではコンセプトC・コンセプトSの市販モデルが登場

次期「ホンダ ストリーム」を想わせる、ホンダの中国市場向け新型車、東風ホンダ 「JADE(中国名:傑徳)」[上海モーターショー2013]

上海モーターショー2013、ホンダの舞台には3台の新型車が並んだ。

1台は4ドアセダンの「CRIDER(凌派)」。これが「コンセプトC」の量産モデルだ。2013年6月から広汽ホンダで販売される。

もう1台が、5ドア車の「JADE(傑徳)」。こちらは「コンセプトS」の量産モデル。伊東社長が、日本ではコンパクトミニバン「ストリーム」の後継にもなりうる、と語っていたクルマだ。2013年9月から東風ホンダで販売の予定。

これら2車とも今回、スペックについては未公開だった。

広汽ホンダ 新型ミドルセダン「CRIDER(中国名:凌派)」[上海モーターショー2013]広汽ホンダ 新型ミドルセダン「CRIDER(中国名:凌派)」[上海モーターショー2013]東風ホンダ 「JADE(中国名:傑徳)」[上海モーターショー2013]東風ホンダ 「JADE(中国名:傑徳)」[上海モーターショー2013]東風ホンダ 「JADE(中国名:傑徳)」[上海モーターショー2013]

次期オデッセイ/エリシオン!? 謎のミニバン「コンセプトM」

Honda Concept M[上海モーターショー2013出展コンセプトカー]

さらにもう1台、「コンセプトM」。

これがなんとも、謎のクルマ。MPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)、要はミニバンの類なのだが・・・。

デザインは「JADE」と同じく日本開発。となれば日本での発売も可能性が高い。となると、可能性は次期「オデッセイ」か?はたまた「エリシオン」か。オデッセイは現行の低床型を改めハイルーフ型になって、エリシオンと統合されるとの噂が絶えない。

それにしても、どうしてホンダは、ここまでハッキリした「中国シフト」を取るようになったのか?

「世界販売台数600万台」の呪縛

Honda 伊東 孝紳 代表取締役 社長執行役員[2012年9月 Honda 社長会見]

2012年9月、青山本社で社長会見があった。これが事実上の、中期経営計画発表会だった。そのなかで伊東社長は、2016年3月期までの「世界販売600万台達成」をぶち上げた。

2012年、ホンダの世界販売台数は400万台強だ。それを、4年間に1.5倍に急増させるという野心的な戦略だ。

ではそれをどうやって実現するのか?

600万台のうち、300万台は先進国、つまり日本、アメリカ、欧州だ。日本については、軽自動車「N BOX」の大ヒットで幸先良いスタート。同車を含めて、日本国内での生産量は当面100万台をキープ。そのほとんどを国内販売向けにする。

次にアメリカ。こちらはホンダの主力マーケット。「シビック」、「アコード」、「CR-V」の御三家を中心に、高級ブランド「アキュラ」のラインアップを刷新中。そのトリを飾るのが、2015年発売予定の「NSX」となる。また、次期「フィット」と、その派生車となるセダンとMPVをメキシコで生産し、北米向けに輸出する。

また欧州は、長引く経済危機に加えて、VWなど欧州の定番商品のブランド力と実売価格の安さから、ホンダの苦戦が続きそうだ。

つまり先進国300万台達成には、アメリカでの販売増が主体となる。

2012年9月 Honda 社長会見の模様[東京・青山:Honda本社]

そして、600万台目標の残り半分、300万台は新興国での販売となる。そのなかで主力となるのは当然、世界最大の自動車市場、中国だ。

人口13億人超の中国。90年代後半に本格化した西洋型経済政策で、自動車販売はうなぎ上り。今年は全需は、世界の自動車史上、1国として初めて、2000万の大台を超えることが確実だ。その中国で、これからの狙い目は2つある。

[次ページへ続く]

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