発売直前!フィットハイブリッドの燃費と価格を考察/松下寸評
- 筆者: 松下 宏
装備に違いがあると考えても、室内空間はフィットのほうが広いくらいだから、インサイトと比べフィットハイブリッドのほうが魅力の多いクルマになるだろう。
強いていえば、インサイトはハイブリッド専用車なのでひと目でハイブリッドカーであることが判るが、フィットとフィットハイブリッドは前後のライト回りのデザインやフロントグリルなどに標準車との違いが設けられるものの、ひと目で分かる感じではなさそう。
この点をユーザーがどう考えるかだが、たいていのユーザーはインサイトではなくフィットハイブリッドを選ぶようになるのではないか。
フィットハイブリッドとフィットの標準車(13G)で価格を比べると30万円程高くなってしまうが、フィットハイブリッドは標準車よりも多少装備が良いと予想されるので、上級グレード(15X)と比べると10万円ちょっとの価格差となる。
上級グレードと比べた場合には、フィットハイブリッドの価格は相当割安に感じられる。
フィットハイブリッドが、インサイトと同じIMA(ハイブリッドシステム)を使っているといえども、その中身はさらに改良されているはず。
ハイブリッドシステムが小さくなり軽くなるのは当然のことで、それでインサイトと同等以上の性能を出すようになっているのではないか。何故なら、ハイブリッド関連のパーツにはまだまだ進化の余地が大きいからだ。
フィットはもともとパッケージングに優れたクルマなので、電池やシステムを搭載するのは容易なはず。フロアアンダーボックスなどは小さくなるかも知れないが、基本的なラゲッジスペースに影響を与えるようなことはなく、センタータンクレイアウトを採用したフィットの使い勝手の良さも変わらないだろう。
いづれにしても、フィットハイブリッドが登場することで、コンパクトカー市場に旋風が巻き起こるかも知れない。
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