ホンダ 新型 アコードハイブリッド[2013年・9代目モデル] 試乗レポート/松下宏(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:和田清志
EVモードで静かにスタートする滑らかな走り
新型アコードハイブリッドの運転席に乗り込んでスターターボタンを押すと、メーターパネルに“READY”の 文字が表示される。シフトレバーをDレンジに入れて走り出すと発進はEV(電気自動車)モードで走り出すので、とても静かで滑らかにクルマが動き出していく。
アクセルの踏み込み量、車速、電池の残量、エアコンの作動など、いろいろな状況を加味して自動的にエンジンが始動し、ハイブリッドモードでの走行になる。低中速域では上手にEVモードを使いながら必要に応じてハイブリッドモードを使っている感じだ。
といっても、この切り替えは運転していても感じ取れない。エネルギーフローモニターを見ているから、EVモードで走ったり、エンジンがかかったり、あるいはエネルギーの回生をしたりしているのが分かるだけのこと。エンジンのオン/オフなどはほとんど振動やショックなしに切り換わっている。
高速走行時もEVモードに突入
高速クルージング中にも、走行条件によってはEVモードに入る。MMD(Multi-Mode Drive:マルチ・モード・ドライブ)という言葉が示すように、自由自在な走りが可能なのだ。このi-MMDはとても賢いハイブリッドシステムであるといっていい。
アクセルペダルから足を離すとエネルギーの回生が始まり、ブレーキを踏んで減速していくとさらに回生を強めていく。電気の出し入れが得意なリチウムイオン電池なので、効率の良い回生ができる。
ブレーキは電動サーボブレーキという高級なシステムを採用している。フィットEVに採用したのと同じシステムで、エンジンがかかっていない状態でも安定したブレーキ力を確保できる。このブレーキのフィールもとても自然で好感の持てるものだった。
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