Mクラスエアロミニバン 徹底比較(1/4)

三つ巴の戦いに本命セレナ登場

Mクラスのハイルーフミニバン市場は、景気の動向にもあまり影響されることなく、ここ数年ずっと安定した人気を誇っている。

その内訳は、人気の高い3モデル（ノアとヴォクシーをひとつのモデルと数えて）で、シェアをほぼ寡占している状況。中でも、どの車種においてもエアロ系グレードの人気が非常に高い。

そして2010年11月、2007年～2009年にかけて3年連続でミニバン販売トップをマークしたセレナが、5年半ぶりにモデルチェンジ。ここであらためてライバル2台と比べてどうかをチェックしたいと思う。

セレナは、モデル末期まで高い人気を誇った先代のコンセプトをキープしつつ、直噴エンジンやアイドリングストップシステムを採用するなどし、燃費性能を大幅に高めてきたのが大きな特徴。その他、全面的に改良を重ね、より上質なミニバンに進化した。ハイウェイスターの価格は249万9000円（2WD）。

ヴォクシーは、2007年6月に現行2代目モデルが登場。ヴォクシーはネッツ店扱いで、カローラ店扱いの姉妹車ノアと合計すると、事実上のベストセラーミニバンである。

2010年4月にマイナーチェンジ。バルブマチック付エンジンと、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックCVTが全車に採用されるとともに、内外装や走りも変更され、7人乗り仕様が設定されるなどした。販売の主力である最上級ZSグレードの価格は252万円（2WD）。

ステップワゴンは、2009年10月に4代目モデルがデビュー。走りを前面に押し出した3代目から、ミニバンらしいスクエアな広い空間を手に入れた。スパーダのZグレードの価格は261万8000円（2WD）。