2シリーズアクティブツアラー/Bクラス/C4ピカソを徹底比較 ~欧州ブランドの最新スペースハッチバック~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
実用性とブランドの表現を両立させた巧みなクルマ造りが魅力
メルセデス・ベンツやBMWといった欧州車は、クルマ造りの手本のようにいわれるが、必ずしもそうではない。デザインや商品企画の分野では、日本車が先行することも多い。
例えばメルセデス・ベンツの「CLS」と「CLA」、「フォルクスワーゲン CC」といった背の低い4ドアセダンは、「トヨタ カリーナED」など、1980~1990年代に流行した国産の4ドアハードトップに似ている。この原形は1950~1960年代のアメリカ車に遡るが、日本のメーカーが背の低い4ドアボディを洗練されたデザインに育てた。
そして近年の日本車では、ミニバンを含めて空間効率の優れた車種が人気を得ている。発端は1982年に発売された「日産 プレーリー」、1983年に登場した「ホンダ シビックシャトル」、「三菱 シャリオ」あたりだろう。
いずれの車種も今では消滅したが、同様のコンセプトを持った車内の広いコンパクトな5ドアハッチバックは用意されている。「日産 キューブ」、「トヨタ ラクティス」、「ホンダ フィットシャトル」などだ。
こういった空間効率の優れた車種が、最近になって欧州車でも充実し始めた。この代表が今回の3台比較で取り上げる「BMW 2シリーズアクティブツアラー」、「メルセデス・ベンツ Bクラス」、「シトロエン C4ピカソ」だ。
欧州は全般的に走行速度が高く、安定性が重視される。そのために欧州メーカーは、天井の高い高重心の車種には慎重だった。しかし近年では走りの技術が進歩したこともあり、北米で人気のSUVを含めて、天井の高い車種を積極的に投入している。
今回取り上げるスペース指向の5ドアハッチバックは、後席を含めて車内が広く、荷物も積みやすい。欧州車の良さを、日常的な移動の中で満喫できる。
そして実用指向の車種でありながら、セダンと同じくメーカーの主張をしっかりと通していることも特徴だ。実用性とブランド表現の両立も、この3車の魅力になる。
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