2シリーズアクティブツアラー/Bクラス/C4ピカソを徹底比較 ~欧州ブランドの最新スペースハッチバック~(3/4)

2シリーズアクティブツアラー/Bクラス/C4ピカソを徹底比較 ~欧州ブランドの最新スペースハッチバック~
BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー 画像ギャラリーはこちら

前輪駆動を採用しながら内装の仕上げはBMWのセダンに近い

BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバーBMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー

BMW 2シリーズアクティブツアラーは、前述のようにほかのBMWと違って前輪駆動を採用する。それでもインパネ周辺のデザインなどは、後輪駆動のBMWと同様の手法で仕上げた。メーターは大径で見やすく、各種のスイッチは水平基調で配置される。

異なるのはATレバーとセンターコンソールだろう。後輪駆動車では、トランスミッションの配置によってセンターコンソールが高いが、2シリーズアクティブツアラーは一般的な位置にある。ATレバーはPレンジが後輪駆動のようなスイッチ式ではなく、前方にスライドさせてシフトする。このあたりの操作性は馴染みやすい。

前席の座り心地は、BMWらしい仕上がりだ。座面が硬めで乗員の体が沈みにくく感じるが、シートのボリューム感は不足していない。背もたれから座面にかけて、乗員の体になじむ感覚があって着座姿勢も乱れにくい。背もたれに十分な高さがあり、肩まわりのサポート性が良いこともBMWの特徴だ。

後席は全長の割に広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席の座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ少々になる。床と座面の間隔も十分に確保され、空間効率を高めた。

ただし小柄な同乗者は、大腿部を押された感覚になることもあるだろう。座面の柔軟性は、前席よりも乏しい。BMWのセダンでは、後席も背筋をしっかりと伸ばして座るように造り込んでいるが、同様のことが2シリーズアクティブツアラーにも当てはまる。

装備については、先行する車両に接近しすぎた時などに警報を発し、自動的にブレーキを作動させる機能などが標準装着される。

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BMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバーBMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバーBMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバーBMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバーBMW 2シリーズアクティブツアラー 218i ラグジュアリー ボディカラー:プラチナ・シルバー

後席を含めて頭上や足元が広く、安全装備も充実している

メルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレーメルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレー

インパネのデザインは、プラットフォームなどを共通化したAクラスとほぼ同じだ。上級のBクラスとしては物足りない印象も受けるが、B180の価格は307万円だから、A180との差額は15万円に収まる。この価格差はボディや室内空間の拡大分に相当するため、インパネのデザインが共通でも割高感は生じない。

またこのインパネは見栄えが軽快な印象だが、質感に不満はない。エアコンのスイッチは取り付け位置が少し低いが、操作に支障はない。

前席はCクラスやEクラスと同様、シートのサイズに余裕があり、ドイツ車としては座り心地を柔軟に仕上げた。腰の部分は硬めで、体をしっかりと支える。天井を高めに設定したので、頭上にも余裕がある。

後席は広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ分。前席の下に足が収まり、足元もゆったりとしている。

ただし座面の柔軟性は、前席に比べると乏しい。床と座面の間隔には余裕を持たせたが、座面の角度は水平に近い。柔軟性の不足もあり、サポート性は前席に比べると見劣りする。

装備については、CPAプラスを全車に標準装着した。走行中に先行車に近づきすぎると警報を発し、衝突不可避の状態では、自動的に緊急ブレーキを作動させる。

オプション(19万5,400円)では、レーダーセーフティパッケージを用意した。2車線道路などで斜め後方の並走車を知らせるブラインドスポットアシスト、車間距離を自動調節しながら追従走行できるディストロニック・プラスなどを装着できる。

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メルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレーメルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレーメルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレーメルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレーメルセデス・ベンツ Bクラス B180 ボディカラー:マウンテングレー

広いウインドウで車内は明るく、内装のデザインはユニークだ

シトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビシトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビ

外観と同様、内装のデザインもユニークだ。インパネの中央には、上下に2つのモニター画面が並ぶ。

上側は12インチで、速度やエンジン回転数などをデジタルで表示。下側は7インチのタッチパネルで、エアコンやカーナビ(オプション)の表示機能を持たせた。

ATの操作方法はユニーク。ハンドルの奥に細いレバーが備わり、これを上下に動かしてシフトチェンジを行う。指先で軽く動かすには少し慣れを要するが、使い勝手に不満はない。ハンドルにはパドルが備わり、6速ATをマニュアルで変速させることも可能だ。

注目されるのは前席の座り心地。体が座面に深く沈み、ふっくらした印象で快適だ。背もたれの下側と座面の後方をしっかりと造り込み、体が沈んだ部分で確実に支える。なので柔らかく感じるが着座姿勢は乱れにくい。

後席は背もたれと座面を3名分にキッチリと区分した。2名で座ると中央に空席ができて、左右の乗員はドアに寄り沿うような座り方になる。これは少し窮屈だが、5名で乗車する時は都合が良い。中央の席も体の収まりが悪化せず、快適性を損なわない。

特にチャイルドシートを装着した時は便利。中央に子供を挟み、左右に2名の大人が座りやすい。3人掛けの各シートには、独立したリクライニングとスライド機能が備わるので、乗員の体格や荷物の量に応じた調節も容易だ。

車内が開放的なこともC4ピカソの特徴だろう。フロントウインドウは上端の位置が高く、大型ガラスルーフも備わるから、オープンモデルのような雰囲気になる。

安全装備については、C4ピカソ エクスクルーシブにディスタンスアラートを装着され、先行車との車間距離が近づきすぎた時に警報を発する。自動ブレーキの機能はないが、万一の時はシートベルトの拘束力を強めたりして、ドライバーに注意をうながす。また斜め後方の並走車両を知らせるブラインドスポットモニターなども装着した。

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シトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビシトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビシトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビシトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビシトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ ボディカラー:ルージュ ルビ

内装・装備の総評

3車種ともに高い天井を生かして空間効率が優れ、後席の居住性を重視して開発されている。後席を畳めば十分な容量を持った荷室になり、ワゴンと同等か、それ以上の使い方が可能だ。

ただし空間効率を向上させるため、前後席ともに着座位置が高い。小柄なドライバーや同乗者が座ると、足がペダルや床に届きにくい場合がある。このあたりは日本車にはない輸入車ならではの注意点だ。

なのでファミリーカーとして使うなら、家族全員で試乗すると良いだろう。

内装のデザインには、各ブランドの主張が表現されて興味深い。BMW 2シリーズアクティブツアラーとメルセデス・ベンツ Bクラスは、ドイツ車らしく機能的だ。シトロエン C4ピカソは、ATレバーやメーターが独特のデザインで、スーパーパノラミックフロントウインドウ、パノラミックガラスルーフも備わる。

安全装備では、各車とも高速域までカバーできる衝突回避の支援機能を用意するが、作動の仕方はそれぞれ違う。自動ブレーキによる完全な停止よりも、ドライバーに警報を発することに重点を置いた車種が多い。

車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも同様だ。Bクラスのように停止状態までカバーできる全車速追従型はまだ少数になるので、使用する時は注意したい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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