アウディ A8 試乗レポート/岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
A8は、Sクラスや7シリーズと互角の関係になれたのか?
一昔前からするとイメージできないくらい、近年のアウディには勢いがある。
それは多彩さを増す車種攻勢にも表れているが、実際に数字をしっかり残しているところも、名実ともに認められてきた証拠といえるだろう。
そんなアウディのフラッグシップであるA8が、フルモデルチェンジして第4世代に移行した。新しいA8に課せられた使命は、強力な競合車であるメルセデスのSクラスやBMWの7シリーズに対する、「挑戦者」という位置づけを打破し、対等なところに上り詰めることだ。
それにしても、近年のアウディ車のデザインには、目を奪われるものが多いが、「The Art of Progress」を謳う新しいA8もやはりそうだ。 かつてのアウディには、なんとなく女性向けというイメージが濃かったのは、美しく優しい印象があったからだと思うのだが、最近のアウディは、そこに個性の強さと男らしさが加わったように思う。
A5やA7で、4枚ドアでもこれだけスタイリッシュになれるということを見せているが、そうでなくても、スペシャリティ色が濃い。
近年のアウディの特徴である、LEDを駆使したヘッドライトをいち早く導入しているが、上級の4.2では、フルLEDヘッドライトが与えられているのは、デザイン上の強烈なインパクトがあるだけでなく、機能的にも優れる。ワイド感を強調し、エッジを立てるなどして、より立体的に見せている。 ルーフがなだらかに落ちてくるサイドビューは低く伸びやかに目に映り、ボディパネルの横に1本配された、凝ったプレスラインも印象的だ。
インテリアは見た目も着座感も素晴らしい
ボディサイズは、標準で5145mm、ロングで5275mmという全長に、1950mmの全幅と、1465mmの全高が備わるため、かなり大柄。
しかし、同様の構造をスチールとした場合に比べて約4割の軽量化を達成したという、アルミを素材とするASF(アウディスペースフレーム)テクノロジーにより、最新世代のクワトロを搭載した上でも、車両重量は同クラスの競合車に比べると軽く仕上がっている。
インテリアも素晴らしい。基本的には、水平・垂直な整然とした、アウディとして外すべきでない轍というのがあるはずと思うところだが、それを守りつつも、デザインに変化をつけたり、シルバーのアルミのパネルを大胆に使ったり、ドア側もいろいろな素材を上手く組み合わせて高い質感を出していたりと、チャレンジングな装いを見せている。
「ファーストクラスのような」と表現するシートも、見た目も着座感も素晴らしい。そして、アウディのユーザーインターフェイスであるMMIが大改良されたことも評価したい。
従来のものも考え方はよかったと思うのだが、いかんせん使い勝手がよろしくなかった。新しいものも、まだ改善の余地はなくはないが、大幅に洗練されているのは一目瞭然だ。
リアシートは、十分すぎる居住空間だけでなく、快適性を高めるための各種装備が与えられている。 ロングのリアエグゼクティブシートになれば、自動車としては数々の究極な機能が与えられているわけだが、標準ボディのほうも十分に充実している。
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