下取り10万円・8年落ちのマイカー、70万円かけて直すのと乗り換えでは結局どっちがエコ!?
- 筆者: 清水 草一
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
下取りが10万円程度のクルマに70万円の修理代。そういう見積もりが来た場合、ほとんどの人は「廃車」の道を選びますね。果たしてそれが、地球のために良いのかどうかより、人は、無駄な投資をすることが耐えられないのです。
では、市場経済原理を無視して、どちらが地球のために良いか? を考えてみましょう。
基本的には、修理代の70万円が、次に買うクルマより安ければ、短期的には修理して乗った方が地球に優しい、と言うことができるでしょう。
我々が払うコストは、おおむねエネルギー消費量と比例します。税金や保険料は比例しませんが、モノの価値つまり費用は、おおむねではありますが、「それがどれくらいエネルギーを使うか」に比例するのです。
つまり、修理に70万円かけるのと、70万円の中古車を買うのは、地球環境への負荷はおおむね同等、と考えていいのです。
中古車を買うのになぜエネルギーを食うの? と思われるかもしれませんが、経済が動くということは、それで生活する人がおり、その人がそのお金で電気やガスを使ったりモノを食べたりするわけで、おおむねエネルギー消費に回るので、トータルで見ればそういうことなのです。
ただし、ひたすら地球に優しい道を選び続けると、我々の経済はどんどん縮小し、みんなどんどん貧乏になっていきます。それは覚悟する必要があります(笑)。
江戸時代のようなムダのない生活は、確かに地球に優しいですが、みんながそういう生活をすると、社会全体の生活レベルも自然と江戸時代レベルに下がります。まぁこれは余談ですが……。
また、今70万円出して修理するのと、今200万円の新車のエコカーに買い替えるのを比べた場合、いまこの瞬間ならば費用の安い方(修理)がエコですが、長期的には、今すぐエコカーに買い替えた方が、エネルギー消費(出費)が少なくなるケースも大いに考えられます。
しかし、誰も将来を完全に予測することはできません。私が思うに、修理するか新車を買うかを判断する場合、「どっちが地球に優しいか」を基準にするのは、不確定要素が多すぎて計算が難しいので、地球のことより、自分がどうしたいかを優先すべきだと思います。
MJブロンディの「ひとりごと」
あなたが、修理を断念してアウディを廃車にし、スズキ スプラッシュを買いたい気持ちの方が強ければ、そうすべきでしょう。 スプラッシュに長く乗れば、そちらの方がエコになる可能性も高いです。 しかし、Audi A4のたたずまいがどうしても好きならば、修理して乗った方がいい。修理することで、その後数年間無事に乗れれば、そちらの方がエコになる可能性も捨てきれませんしね。
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