エコスタートって本当に燃費に効果的なの?

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エコスタートって本当に燃費に効果的なの?

最近うるさいほど「エコドライブ」と耳にします。

中でも疑問を感じているのが「エコスタート」。時速20キロまで5秒かけて加速!?本当にみんながそれをやったら渋滞しませんか?(後ろに誰もいないときなら構いませんが・・・)

市街地のように信号の間が短い道では、どんどんダラダラ走行の列が長くなり、目的地までの所要時間が長くなる気がします。そうするとエンジンをかけている時間も長くなり、結果、消費する燃料には変わりがないんじゃないか(あるいはたいしたエコにはならないんんじゃないか)と思うんです。

だったら、車の性能をしっかり生かしてメリハリある運転をするほうが、よっぽどドライブを楽しめるし時間的無駄もありません。エコスタートを提唱する人は、車単体をテストコースのような状況で走らせてデータをとっているんじゃないのでしょうか。本当に車社会の実態にあっているのでしょうか。よろしくお願いします。(fox22さん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

fox22さんが抱く疑問は、その通りな面があると私も思います。

たとえば「エコスタート」を聞いた主婦ドライバーが、スタートで出遅れまくって、他のクルマに迷惑をかけるケースもあるでしょう。それだけでなく、運転中ずっとアクセルをロクに踏まずに、ノロノロと走ってしまう人もいます。これでは、後ろのクルマは大迷惑、道路の交通容量も低下して渋滞も悪化しますね。

しかもノロノロ走れば燃費がいいわけじゃないですから、本人の燃費すら向上せずに、全体の燃費が悪化してしまいます。これは「エコスタート」に対する、一種の誤解から生じる弊害です。

しかし、かく言う私は、常にエコスタートを実践しています。

AT車の場合、スタートはまずクリーピングを使って動き出すように心がけ、アクセルの踏み始めは細心の注意を払い、じわっとアクセルを踏むのです。そして、時速20km/hくらいになってから、アクセルをぐっと踏み込んで、エンジンのエネルギー効率の高い領域を使いつつ、素早く巡航速度(道路の流れ)に乗せる。

クルマは、アクセル開度が小さすぎると、ポンピングロス(吸気抵抗)が大きくなって、効率が悪化するので、加速するならそれなりにアクセルを踏んで、すばやく加速を終わらせてしまった方がいいのです。ただ、発進から20km/hくらいの低速領域にかけては、じわっとアクセルを開いていった方が効率がいい。これが本来のエコスタートです。

ただし、このクリーピングからのスタートは、前のクルマが動いてからおもむろに始めたんじゃ、車間距離が開いて、道路の交通容量が下がり、混雑を悪化させてしまいます。私の場合は、まず信号での停止時に、車間距離を少し広めに取ります。これは、交通容量を下げることになりません。そして信号が青になったら、先を読み、前のクルマが動き出す寸前くらいにブレーキを離してクリーピングでスタートし、車間距離が開かないよう心がけて「エコスタート」を実行し、その後はしっかり適度にアクセルを踏み込むのです。

「エコスタート」が悪いわけではなく、本当の「エコドライブ」には、メリハリが大事なんですね。最も燃料を食うスタート時にエコスタートを使えば、確実に燃費が向上します。しかし、ノロノロ走ることがイコール、エコというわけじゃない。現状、エコドライブというもの自体が、ちゃんと理解されていない面はあると思います。

我々としても、本当のエコドライブの認知のために頑張りますよ!

MJブロンディの「ひとりごと」

個人的に思うのは、多くのドライバーは、スタート時、アクセルを踏み込みすぎているということです。スタートでグワッと前に出ても、個人的にも社会的にも、なんのメリットもありません。グワッと出ておっとっととブレーキを踏んだりすれば、なおさらです。

市街地走行の場合、エコスタートを心がけるだけで、2割くらい燃費が上がります。つまり、正しいエコスタートを実行するドライバーが大多数になるのが、理想的です。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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