初日の出暴走は最近なくなった?

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初日の出暴走は最近なくなった?

高速道路事情にもお詳しい清水先生にお伺いいたしますが、中央道といえば暴走族による初日の出暴走が有名だったと思います。あれって最近は聞かなくなった気がするのですが、実際どうなんでしょうか? まだやってるのでしょうか?

大晦日の八王子料金所は最悪というイメージしかないので、家族と一緒だとちょっと怖いのでお聞きしました。ご回答よろしくお願いいたします。(高橋M)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

あれは凄かったですよね。私も15年ほど前、大みそかの夜11時くらいに首都高4号線下りを走っていたら、前方で2台のゾク車が並んで停止、流れを完全にせき止めやがって、ちょうど出口があったので難を逃れましたが、人に迷惑をかけることで自分たちの存在を誇示し自己確認するというのは、もうホントに最悪でしたね…。

で、中央道の初日の出暴走ですが、ピークは90年代前半~中盤。しかし年々取り締まりが強化され、ここ2年間は、山梨県警による検挙者はゼロです。山梨県警はそれでも「年末年始暴走対策室」を設け、今年も警戒態勢を取りますが、あまりの警備の厳しさもあって、もはや河口湖を目指すゾク車は、ほぼ皆無になりつつあるようです。

近年の初日の出暴走は、小規模化・地域密着化しているようです。関東では検挙者は主に都内で出ていて、その他全国各地で小規模な暴走があり、それぞれの地域で、それぞれ地味に取り締まられていますね。「ゲリラ化している」とも言われますが、ゲリラなら、一般ドライバーが被害を受ける可能性は極めて少ないでしょう。

なので、今年の元旦の中央道、例年通り警備は厳しいでしょうが、たぶん大丈夫だと思います。

MJブロンディの「ひとりごと」

海老蔵殴打事件で、「元暴走族のリーダー」という呼称が広くマスコミを賑わせましたが、ある意味懐かしかったです。近年は、いわゆる暴走族に出会うことはもちろん、遠くで聞こえるあの集団的爆音とも、トンと縁がなくなっています。

私が思うに、ほんの10年、20年前の日本は、今に比べると縛りが多く、社会に出れば型にはめられてしまう面が大きかった。基本的に終身雇用制でしたしね。しかしもはや型はほとんど消滅し、フリーターでもなんでも、貧乏さえ厭わなければ、好きなように生きていけるようになりました。

つまり、“型にはまった息苦しい社会”という、反逆の対象が消えてしまったのです。それが暴走族衰退の最大の原因ではないかと思っています。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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