アウディA5スポーツバックでハンドルを切ると起こる振動って異常なの？

アウディA5スポーツバックでハンドルを切ると起こる振動って異常なの？

アウディA5スポーツバックの電子制御油圧パワステについて質問です。停止状態又は極低速において、ハンドルを切るとハンドルに振動(脈動)が伝わってくるのですが、AUDI 車としては正常なのでしょうか。（iwa-kazuさん）

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします！

実車に触ってみないと断言はできませんが、恐らくまったく異常はないと思います。

概して輸入車は、国産車に比べるとアイドリング状態での振動が大きめです。これは、欧米では走っている時間が圧倒的に主で、停止状態は短時間で終わる、という前提でクルマが作られているからです。

そのためパワステも、走行状態でのフィーリングやステアリング・インフォメーション（ハンドルから伝わってくる路面の感覚）最優先で、据え切りでの微妙な振動等は、些細なこととして重視していません。

停止状態や極低速でハンドルを切ると、油圧パワーステアリングのポンプが稼動し、エンジンパワーが少し食われて、アイドリング回転が微妙に下がります。これで振動が出ているのだと思いますので、異常ではないでしょう。

一方国産車は、このあたりに非常に気を使って開発されています。なにしろ停止時間が長いですから、ある意味当然です。信号待ちをいかに快適に過ごすか！は、日本で使う限りかなり重要なことですからね。

エンジン＆オートマチックのアイドリングでの振動についても同様です。輸入車はけっこうブルブルします。昔の輸入車には、耐えられないほど振動するクルマがありました。「フザケンナ！こんなの日本で売るんじゃねぇ！」というくらい。

以前は、欧州のコンパクトカーはトルコンＡＴと組み合わせること自体が極めて珍しく、たとえば腕を失った人のための福祉車両だったりしたので、あまり煮詰めた開発は行われていなかったのです。

さすがに今はある程度数が売れるようになったので、しっかり開発していますが、それでも「アイドリングでの多少の振動くらい、いいじゃないか」という部分はありますね。

MJブロンディの「ひとりごと」

国産車に乗り慣れていると、輸入車はアイドリング状態であんまり快適じゃないな、と感じることがあります。それを「故障かな？」と感じる人も多いわけです。でも、多くは故障ではなく、開発思想の違いです。輸入車に乗ると、お国柄を感じることができます。

「輸入車に乗ることは海外旅行と同じ」なのです。だから私は輸入車が好きです。

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