【ahead】ボルボ XC60 ~岡崎五朗のクルマでいきたい~
- 筆者:
アグレッシブからジェントルへの原点回帰
ボルボと言えば穏やかなドライブフィールと角張ったスタイルが持ち味…という決まり文句を一掃したのが2008年に登場したXC60だ。エッジの効いたスポーティなデザインと、アグレッシブなドライブフィールは、従来のボルボ像を一掃。世界中で高い人気を獲得した。
そんなXC60もデビューから6年。その間に登場したV60&S60、V40といった新世代モデルとあいまって、ボルボのイメージはすっかり若返った。
「ドイツのプレミアムメーカーと渡り合うためには200メートル先からでもボルボとわかる強さが必要なんです」。6年前にインタビューした際、XC60の開発責任者はそう語っていたが、彼の狙いはほぼ達成されたと言っていいだろう。
そんななか、初のビッグマイナーチェンジを実施したXC60。顔つきを見ておっ? と思った。アグレッシブさが薄まり、優しげな表情をしている。デザインのトップが変わったことも関係しているだろうが、大きいのはやはりDNAなんだろうと思う。
固定化したブランドイメージを刷新するには荒療治が必要だが、それを達成したいまボルボの本来の「癒やし感覚」や「優しさ」が再び表に出てきた。僕にはそう思える。
走りにも同じことが言える。新開発のリッター2直4ターボはパワースペックこそ従来型2リッター直4ターボとほぼ同じ(5ps /30Nmのプラス)だが、XC60のドライブフィールをまるで別物のように洗練させた。いい意味でも悪い意味でもターボエンジンらしかった従来型に対し、新型はまるで自然吸気の大排気量エンジンのようなゆったりした走りを演じる。
もちろん、その気になれば滅法速いが、優しさを増した外観と歩調を合わせるかのように、ジェントルな振る舞いをみせてくれるのだ。
XC60をきっかけに一皮むけたボルボだが、今回のビッグマイナーチェンジを機に、今度は原点回帰を狙っているのかもしれない。
ボルボ XC60
新たにデザインされたヘッドライト、ワイドなフロントグリルと水平ラインを強調したクロームトリムにより、ワイド感を強めた。さらにヘッドライトの下部には縦型のLEDポジションライトを配置、伝統的なVシェイプを強調させた新ボンネット形状で、SUVらしい逞しさを表現している。ラインアップには「T5 SE」グレー ドが新たに追加された。
ボルボ XC60 T5 主要諸元
車両本体価格:¥5,132,571(T5、税込)/ 全長 × 全幅 × 全高:4,645mm × 1,890mm × 1,715mm / 車両重量:1,770kg / エンジン:DOHC 水冷直列4 気筒横置き・ターボ / 総排気量:1,968cc / 最高出力:180kW(245ps)/5,500rpm / 最大トルク:350Nm(35.7kgm) /1,500~4,800rpm / 駆動方式:FF
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