思わず見惚れる”綺麗”なクルマ、ボルボ 新型「S90」「V90」に初試乗(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:小林岳夫/ボルボ・カー・ジャパン
当初は2つのパワートレイン。さらに2017年秋、PHEVモデル追加の予定も
さて新型S90・V90、日本にはまず2リッター直4ターボチャージャー&スーパーチャージャーの「T6」と、ターボチャージャーのみの「T5」、2つの「Drive-E」(ドライブ・イー)ガソリン直噴エンジンが導入される。トランスミッションはいずれも8速AT。
エントリーグレードとしてS90とV90に前輪駆動のT5 Momentumが用意されるが、ほかのグレードはS90、V90ともにすべてT6+AWD(四輪駆動)となる。さらにV90には2017年秋頃、プラグインハイブリッドモデル「T8 Twin Engine AWD」の追加も予定されている。
というわけで、今回の試乗もS90・V90のメインストリームとなるT6 AWDを試した。ラインナップにはスポーティな仕立ての「R-Design」(V90のみ)と上級仕様の「Inscription」(インスクリプション)が用意されるが、今回の試乗車はS90・V90共に後者だった。
スーパーチャージャー+ターボの余裕ある加速で疲れ知らず
まずはセダンのボルボ S90。
パワートレーンはすでに熟成されており、エンジンとトランスミッションのマッチングも相変わらず文句なし。グン!と押し出されるような、低速域から湧き上がるがごとき元気のいい加速が存分に楽しめるのは、2リッター+スーパーチャージャー+ターボのおかげだけではなく、8速ATの制御のスムーズさにも依るところが大きい。
ペダルも軽い踏み心地なので、通常の生活であれば軽く足をかけるだけで車速に乗せていくことができるため、疲労も少ないだろう。
ステアリングフィールも低速時は軽く、高速走行に入るとかっちりとした手応えに操舵感を変化させていて、車体の大きさの割には扱いがラクなのも嬉しい。
しっかり手ごたえのあるスポーティな操舵感だが
ただ、静粛性に関しては少し疑問が残った。この直4エンジンの特徴として、サウンドにややザラザラとした雑味があって、踏めばそれなりに耳には入って来てしまう。さらに、大径の20インチ扁平タイヤも影響し、ロードノイズが入ってくるのもやや気になった。まあ、音楽やラジオを邪魔するほどではないから、神経質になることはないかとは思うのだが、他の作り込みが美しいぶん、気になってしまう感じ。
タイヤといえば、今回試乗した新型S90の場合、路面からの入力も繊細に拾う。ここはともすればスポーティとも感じられるところなので、ラグジュアリーセダンにも走りを求める人にとってはむしろプラス評価かもしれない。
しかも、サスペンションそのものはよく動くし、コーナリングもロールを生かしてしっかりキャビンをフラットに保つようなフィールで、そこは好感触ではあるのだけど、ここでもタイヤの薄さがややクルマのキャラに似合わないようなコツコツ感を伝えてくるから、個人的には日本のT6モデルに設定のない19インチ版があればいいのに、と感じた。
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