ボルボ 新型V90クロスカントリーは美しくエレガント、かつ絶妙に”ちょい”スポーティ[海外試乗](2/2)

大きな車体ながら見晴らしは絶妙で運転もしやすい

今回メインで体感してきたのは、ボルボの新型V90クロスカントリー。

やっぱり本国でも発表されたばかりの新型車ということもあって、コレが気になりますよね。日本でもデビュー早々大人気なXC90から始まった新プラットフォーム“SPA”(Scalable Product Architecture)を採用した1台ですけど、その次にS90・V90(この2モデルも日本でも近々発表されるようですよ)とあってのV90クロスカントリーですから、悪いわけがない。

まず全長4900mm超え、全幅も1900mm弱の体格ですから、実際はかなり大きいんですけど、乗ってみるといい意味で大きさを感じないんですよ。V90クロスカントリーはV90よりもアイポイントが高く、でもSUVのXC90よりは低いという、当たり前ですがこの絶妙なラインがとっても運転しやすいんですよね。

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そして”ちょい”スポーティなところも絶妙

ボルボっていうと古くからのファンは、四角いボディとおおらかな走りが生み出す独特の優しさで人気だったと思うんですが、最近のボルボ、特にこの90シリーズは、これまたいい意味でスポーティじゃないですか。とはいえガリガリのスポーティではなく、乗り心地と上手くバランスさせた”ちょい”スポーティなところが高ポイントだと思うのですが、これが絶妙にいい感じなんですよね。

わざとスピンさせてみたり、グリップ走行でラインをトレースしてみたりと自由自在。自分が運転上手くなったんじゃないか？と勘違いしそうなほどの出来栄えでした。

もしかしたらスポーツESCとやらが助けてくれていた可能性もありますが、お節介だと思うほど介入するわけじゃないので、これまたちょうどイイ塩梅。しっかり走りが楽しめるというのが、最近のボルボらしいところです。

でもそれでいて、往年のボルボらしい穏やかさや優しさもしっかり残っているんですよ。エレガントなデザインと相まって、ここがまた私たち日本人が抱く北欧のイメージとしっかりとマッチしてていい感じなんです。

北欧よりも厳しい！？日本の冬にも新たな選択肢が誕生する

まぁこれだけ北の国で鍛えられているわけですから、日本の冬なんてへっちゃらなハズ。スウェーデンよりも寒い日があるくらいですから。ともあれ新しい選択肢としてV90クロスカントリー、アリだと思います。

なんたって、カッコイイですから！

クルマ選びのいちばんのポイント、内外装のデザインもしっかり押さえられてますから、愛着が湧いて長く乗りたくなる・・・そんな1台だと思いましたよ～。

[レポート：竹岡圭]

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NEW V90 Cross Country T6 AWD 主要諸元[欧州値]

全長x全幅x全高：4939x1879x1543mm／ホイールベース：2941mm／車両重量：1920-1966kg／駆動方式：4WD(四輪駆動)／エンジン種類：「Drive-E」直列4気筒 DOHC スーパーチャージャー＆ターボチャージャー付 ガソリン直噴エンジン／総排気量：1969cc／最高出力：320ps(235kW)/5700rpm／最大トルク：400N･m/2200-5400rpm／トランスミッション：8速オートマチックトランスミッション