ボルボ V60 パフォーマンスアップグレードソフトウェア試乗|走りの質感を高めるECUプログラム(2/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:渡 健介
常用域が圧倒的に引き上げられる
試乗車はV60 T5。標準で254hp/350Nmのパワーとトルクなのに対して、ポールスター・パフォーマンス・ソフトウエアをインストールすると261hp/400Nmに、パワー的にはわずかだがトルクは大幅に引き上げられる。
クルマをゼロから発進、加速させる力がトルクであるから、50Nmものトルク増大はクルマの印象を劇的に変化させる。さらに言えばエンジン回転をもっとも良く使う2000~4500rpmの常用域でも、ポールスター・パフォーマンス・ソフトウエアはエンジンのフィーリングに大きな変化をもたらす。
この常用回転域でエンジン出力を測ると標準は174hp/350Nmなのに対してポールスター・パフォーマンス・ソフトウエアは200hp/400Nmと、標準を上回る最大トルクをすでにこの回転域で発生している。
アクセルのひと踏みで、明確に違いが判るのはこのためである。
アクセル操作に対して瞬時のレスポンスに
ボルボは全モデル、エンジンスタートと同時に走行モードはComfortが選ばれる。ポールスター・パフォーマンス・ソフトウエアの威力を知るには、Eco、Individual、Polestar Engineered、そしてAWDモデルにはOff Roadの各種選択肢があるなかからPolestar Engineeredを選べばいい。同時にメーター内にもPOLESTARと表示される。
そこをクリックするとアイドリングが1000rpmに高まり、アクセルを踏み込むと即座にエンジンは躍動感に溢れて、駆動力を高め身体をシートバックに押し付ける。
アクセル操作に対して一分の遅れも無いレスポンスから全ての動きが引き締まった俊敏性に変わり、そのままアクセルを踏み込むと6500rpmの回転リミットまで豪快に伸びて行く。日本の速度規制では、あっと言う間に上限に達してしまう。
それではポールスター・パフォーマンス・ソフトウエアをインストールする意味がないではないか?! と思うのも道理。
しかしそこに到達するまでの動力性能の切れ味の鋭さ、アクセルを踏む右足の動きに直結した特性がスポーツ派の心をくすぐるハズ。
>>誰にでもオススメできるECUアップグレード[次ページへ続く]
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