ボルボ V40 CROSS COUNTRY T5 AWD[2015年モデル/Drive-E] 試乗レポート/今井優杏(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:阿部昌也
パワー向上、そして燃費までも向上した理想的なパワーユニット「Drive-E」
話をV40 Cross Country T5 AWDに戻そう。
そんな風にゴリゴリの肝煎りで生産される新しい「Drive-E」2リッター直4直噴ターボエンジン、以前の2リッター5気筒ターボエンジンに比べ、数値にして最高出力+32psの245ps(180kW)/5500rpm、最大トルク+5.1Nmの35.7kg-m(350N・m)/1500-4800rpm、そしてJC08モード燃費で実に19%向上の14.8km/Lを実現している。
実際にこのトルクの向上は数字だけじゃなく、乗り出してすぐに体感出来るもの。ほんの少しの踏力で初期からギュンギュン飛び出すような元気のいい滑り出しだ。そのトルクは走行全域で息切れすることはない。2リッター直噴直4ターボといえば、いまやセグメントの最もホットなモデルにさえも搭載されうるエンジンスペックなのだもの。もちろん制御は異なるが、メルセデス・ベンツのAクラスでも「A45 AMG」に、ゴルフでは「GTI」に、そしてスーパーGTやスーパーフォーミュラでも2リッター 直4 直噴。そりゃ息切れもしないわけである。
しかし“クロスカントリー”という、一見穏やかな癒し系に思える先入観でいえば、やはりずいぶんと意外に感じてしまう。
トランスミッションには日本の技術が
これにはエンジンの素性の良さの貢献ももちろんのこと、なんといっても8速ATがいい仕事をしてくれている。
今回の8ATは先代の6ATに前後1速ずつ追加したもので、単に高速航続時の燃費を上げるために上のギアを2個増やした、というものではない。
だからこそ登坂などトルクが必要なところではローギアでパワフルに、高速クルーズでは高いギアで静粛性を保った走行ができるというわけだ。ちなみにトランスミッションは信頼のアイシンAW製。一見意外に思えるボルボ×アイシンAWだが、実は40年というパートナーシップの歴史を持つ。今回のAWDのために特別なチューンを加えたというこの8AT、かなり快適で好印象だった。
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