【試乗】ボルボ V40 クロスカントリー T4 ノルディック[2014年限定モデル] 試乗レポート/飯田裕子(1/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部・ボルボ カー ジャパン
V40 クロスカントリーにFF+T4エンジンの組み合わせが新登場
運転席に座り、「紫外線がキツイわ~」とサンバイザーを下しても視界良好だった、「ボルボ V40クロスカントリー T4 ノルディック」。それは日頃ペッタンコなシューズを履いているワタシが、少々ヒールのあるパンプスで混雑した電車に乗ったときに、いつもよりいくぶん風通しが良く思える感覚に似ている。
「V40 クロスカントリー」シリーズは、昨年2月より発売が開始された5ドアハッチバック「ボルボ V40」をベースに、車高を3cm上げ、専用の内外装でクロスオーバー仕様に仕立てたモデル。昨年5月にAWD(四輪駆動)とT5エンジンの組み合わせで「V40クロスカントリー T5 AWD」として日本市場へ初登場した。
今回はFF(前輪駆動)+T4エンジンの組み合わせによるV40クロスカントリー T4 ノルディックを日本オリジナルで新設定。2014年4月24日より200台を限定販売するというから見逃せない。
ボルボ大躍進の立役者、V40シリーズ
ところでボルボ V40シリーズは、昨年の発売以来、ボルボのラインナップの中で今、最も売れているコンパクトなモデル。
昨年の販売台数は、競合モデルの「フォルクスワーゲン ゴルフ」や「メルセデス・ベンツ Aクラス」、さらにコンパクトな「フォルクスワーゲン ポロ」や「up!」のほか、「メルセデス・ベンツ Cクラス」や「BMW 3シリーズ」などドイツ車勢の強豪に囲まれるなか、唯一、アイアンマークを付けたスウェーデン産のボルボ V40シリーズが堂々9位にランクインしている。ブランド別の総合順位でも6位につけたのは、そのV40シリーズがボルボ販売台数の5割を占めるほど販売に貢献しているからなのだ。
そこで今回、新たなキャラが与えられたクロスカントリーに廉価なグレードを用意し限定登場させてみようという考えらしい。ちなみに“ノルディック”に込められたメッセージは「自然を愛し、自然と共生する、スカンジナビアのスタイル」なのだとか。このサブネームは他のボルボ車でも時々採用されている。
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