【試乗】ボルボ V40 クロスカントリー T4 ノルディック[2014年限定モデル] 試乗レポート/飯田裕子(3/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部・ボルボ カー ジャパン
大人3人乗っても余裕のドライブフィール
今回は「待っているから一人でどうぞ」という大柄な編集部のT氏と、ワタシよりも小柄なんじゃないかと思うアシスタントの男性を強引に同行してもらい試乗してみた。
しかし、大人3人がV40クロスカントリー T4で千葉の山坂ワインディング路を走ってみても、1.6リッター直噴ターボエンジンは少しの力不足も感じない。おかげで「桜がまだ少し残ってますね~」とか、目が吸い込まれそうなほど黄色に染まったマザー牧場の菜の花畑を横目に「うわぁ、すげぇ」などと、三人の会話はクルマ以外の話すらはずむ。
そもそも多人数試乗にこだわったのは、V40クロスカントリー T4の佇まいと室内を見ていたら、カップルはもちろんのこと、リヤシートにチャイルドシートを装着して家族でお出かけをするファミリーたちの姿を想像しやすかったから。ただし、そもそも後席の乗降性があまり快適でなかったV40シリーズ。車高が3cm上がったことで、リアシートから伸ばすつま先がより地面から遠く感じるようになったこともお伝えしておきたい。
滑らかさを増したパワートレイン
V40クロスカントリー T4のハンドリングは、車高3cm分のネガが全く感じられないどころか軽快。車高が高くなっていることすら忘れるほどだった。ステアリングを操作する手元から足元までタイムラグなく反応する。
そんなダイレクトさが感じられつつ、いっぽうでV40クロスカントリー T4は乗り心地もいい。エンジンとトランスミッションのスムーズな連携も印象的。これは昨年V40を初めて試乗したときよりもターボ付きエンジンの加速が滑らかに感じられ、どうもこの一年で輸入車ならではの微妙なチューニング変更もしくは改良の手が入っているのではないかと想像できる。V40そのものの走りの洗練度が上がっているように感じられた。
限定車ではなくカタログモデルとして追加すべき、魅力的な1台
今回限定車として登場するV40クロスカントリー T4 ノルディックは、見た目にも乗ってみても、カタログに追加すべきモデルではないかと思うほど魅力的だった。ボルボの先進安全技術“シティセーフティ”や“ヒューマンセーフティ”などの数々も標準採用されている。価格は380万円(8%税込)。ベースとなるT4 SEに対し約40万円高となるのは、内外装の専用パーツ、HDDナビゲーションシステムや助手席にもパワーシートが採用されるなどの装備面が主な差だ。さらに2014年6月末までに成約・登録まで完了したユーザーには、約20万円相当の「ポールスター・パッケージ」(最高出力を+20ps、最大トルクを+45Nmアップする)までプレゼントしてくれるという!
果たしてこの限定車、まだまだ人気アツアツのV40シリーズの中に入って、サクッと上がって(完売して)しまいそう。
うん、やっぱりカタログモデルにしても良いくらいだと思う。
[レポート:飯田裕子]
ボルボ V40クロスカントリー T4 ノルディック[限定車] 主要諸元
全長x全幅x全高:4370x1800x1470mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1440kg/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー DOHC 直4 16V ガソリン直噴エンジン/最高出力:180ps(132kW)/5700rpm/最大トルク:24.5kgm(240N・m)/1600-5000rpm/トランスミッション:6速ギアトロニック付パワーシフト・トランスミッション(スポーツモード付)[湿式デュアルクラッチ]/燃料消費率:16.2km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/50R17/発売日:2014年4月24日[200台限定発売]/車両本体価格:3,800,000円[消費税8%込]
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