ボルボV40 D4 R-DESIGN POLESTAR EDTIONが創造する“チューンド・ディーゼル”という新しいスポーツの姿(2/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正
ポールスター・パフォーマンス・パーツは正規ディーラーでの装着も可能
プラスαの2つ目は「ポールスター・パフォーマンス・エキゾースト」だ。
エンジンのパフォーマンスをより高めるには「たくさん吸って、たくさん出す」が重要。そこでステンレス製エキゾーストシステム(3.5インチデュアルテール)とスポーツエアフィルター、更にスポーツエキゾーストにマッチするデザインはもちろん、ボディ下面の気流を整え空力操安にも寄与するリアディフューザーの3点だ。
これはボルボのワークスチューナーであるポールスターが新たに展開をスタートさせる、アドオンのパーツプログラム「ポールスター・パフォーマンス・パーツ」の1つで、コンプリートカーとパフォーマンスソフトウェアの間に位置する存在だ。
クールな内外装、しかしひとたび走り出せば・・・“アツい走り”がほとばしる!
そんなV40 R-デザイン・ポールスター・エディションだが、普通のV40と比べるとスポーティに仕立てられているものの、同クラスのスポーツハッチのような“いかにも”と言った演出はなく、極めてクールな印象。
ただ、走り始めるとボルボの“熱血”の部分が浮き彫りになってくる。車両重量は1540kgとこのクラスにしては重めだが、それを微塵も感じさせない力強さである。
更にポールスター・パフォーマンスソフトウェアとポールスター・パフォーマンス・エキゾーストキットの相乗効果で、ディーゼルの中低速トルクの太さに加えて、アクセルを踏んだ時のピックアップやレスポンスの良さ、高回転まで回したくなるような伸び、そして低音が増したエキゾーストサウンドなどにより、「スポーツディーゼルと呼んでもいいかな!?」と思うようなユニットに最適化されている。
高速道での安定感は特筆もの
大幅改良前のR-デザインは見た目に似合わずかなりハードな乗り味が気になっていたが、現行モデルはスプリング(フロント+20%、リア+18%)/ダンパー(リア・モノチューブ)/強化バンプストップ/強化スタビライザーなど、従来モデルからの変更はないと言うが、確実に“深化”している。
確かに街乗り領域や凹凸の多い道ではガツンと硬さは感じるが、速度が上がるにつれてしなやかさやフラットライドが増す乗り味。特に高速道路ではCセグメントのハッチバックであることを忘れるくらいドッシリしている。
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