ボルボ S60 海外試乗レポート(4/4)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:ボルボカーズジャパン
具体的には、XC60から世界に先駆けて備えられた、時速30km以下の追突をほぼ完全に無くす「シティセーフティ」を全車標準装備するだけでなく、さらにハイスピード領域で効くオートブレーキ機能を「歩行者検知機能付きフルオートブレーキ」として進化させて、オプション装着が可能となった。
これはミリ波レーダーだけでなく光学カメラも備え、時速0kmから200kmの幅広い領域で効くようにしただけでなく、ブレーキが最大1Gまで働き、より衝突エネルギーを減らせる上、さらに日本の事故の約3割を占めるという歩行者事故も減らすことができるだろう。
前述のようにさらに進化したボルボの安全性能は、変わらずトップレベルにあると断言できる。
そして補足ではあるが、S60のさらなるスポーティ仕様も日本に入ってくる。304psを発揮する、3リッター直6ターボに4WDシステムを加えた「T6 AWD」だ。
これは、まさに今まではあり得なかった「セクシーボルボ」の象徴であり、T6 AWDによりボルボのイメージをさらに一新させるかもしれない。
従来の真面目さを失わないだけでなく、セクシーさをふんだんに盛り込んだS60。値段もドイツのライバル勢に対し抑えめに設定されるというのだから、期待は大きい。
ボルボ S60は、新たな輸入車セダンの境地を開いてくれるかもしれない。
この記事にコメントする