あの“ゆるキャラ”がちょっと精悍に!?フォルクスワーゲン 新型「ザ・ビートル」(2017年モデル) 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:和田清志・オートックワン編集部・フォルクスワーゲングループジャパン
個性ある乗り味に好印象! 2リッターターボ「2.0 R-Line」
それに比べると、次に乗ったターボ改め「2.0 R-Line」は、僕が抱くザ・ビートルのイメージに近かった。
R-Lineを名乗ってはいるがゴルフやパサートのそれとは路線は違っていて、エクステリアはフロントバンパーのスリット、昔の911を思わせるリアスポイラーや18インチホイールなどで、ユルめにヤル気を演出しているし、インテリアはインパネ中央の3連メーターがなんともそそられる。
2リッターターボと6速デュアルクラッチ・トランスミッションの組み合わせはスポーティモデル「ゴルフGTI」と基本的に同じで、ダッシュは強烈そのものだ。
でも敢えてアクセルを緩め、マニュアルモードで2000~3000rpmあたりで流していると、水平対向エンジンを思わせる響きが伝わってきて、かなり心地いいのだ。
ハンドリングと乗り心地のバランスも魅力
「デザイン」の乗り心地は、デビュー当時は大径タイヤをうまく履きこなしていると思ったけれど、その後の4年間で周囲のクルマが進化したためもあり、 現在ではややドタバタしていると感じる(タイヤサイズは215/60R16)。ただこれも大径タイヤのおかげで、鋭いショックの吸収はゴルフよりうまく丸めていた。
2.0 R-Lineはもちろんさらにハードで、実用上ギリギリという印象(タイヤサイズは235/45R18)。ただしこちらはペースを上げると落ち着きを手に入れて、さすがR-Lineと納得した。
ハンドリングはどちらも最新VWらしく、乗り心地から想像するよりははるかにバランスが良く、2.0 R-Lineでの加速時の接地感も問題なかった。このあたりはさすがにきっちり作ってある。
森口将之がおススメする「The Beetle 」はこれだ!
新型は安全面もレベルアップ。新たにドライバー疲労検知システムを全車に標準装備したほか、後方死角検知機能や後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能を2.0 R-Lineに標準装備(他のグレードにはオプション)とした。後席にも身長170㎝の僕が座れるスペースと、奥行の長い荷室、大きく開くリアゲートにより、意外に実用的なクルマでもある。
でもその点ならゴルフが上。このクルマはやはり、ゆるキャラ的な立ち位置であってほしい。その点でいくと「デザイン」は、見た目に比べて中身が真面目すぎる印象。2.0 R-Lineぐらいがちょうどいい。
[レポート:森口将之/Photo:和田清志・オートックワン編集部]
New The Beetle ”Design”[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4285x1815x1495mm/ホイールベース:2535mm/車両重量:1300kg/乗車定員:4名/駆動方式:前輪駆動(FF)/ステアリング位置:右/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー 直列4気筒 SOHC 8V TSI ガソリン直噴エンジン/総排気量:1197cc/最高出力:105ps(77kW)/5000rpm/最大トルク:17.8kgf-m(175N・m)/1500-4100rpm/トランスミッション:7速「DSG」デュアルクラッチトランスミッション/燃料消費率:17.6km/L[JC08モード燃費]/サスペンション形式:(前)マクファーソンストラット式(後)4リンク式/タイヤサイズ:215/60R16/メーカー希望小売価格:2,699,000円[消費税込]
※試乗・撮影車はオプション装着モデル
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