フォルクスワーゲン最小SUV、T-Cross(ティークロス)発表|今までなかったのが不思議なコンパクトSUV
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:MOTA編集部
フォルクスワーゲン(VW)の日本法人フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は2019年11月27日、新型車のT-Cross(ティークロス)を発表した。フォルクスワーゲンの新世代プラットフォームMQBベースとした、売れ筋ど真ん中のコンパクトSUVで、わかりやすく表現するならコンパクトハッチバック“ポロ”をベースにしたSUVということになる。価格は299万円から。ユーザーへのデリバリーは2020年1月以降となる。
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小型車を得意とするVWらしいジャストサイズのSUV
フォルクスワーゲンではこれまでティグアンやトゥアレグ(現行型は日本未導入)などをラインナップしてきたが、T-Crossは同社最小のコンパクトSUVとして新たに投入された。世界的にもコンパクトSUVは急速に市場を拡大し続ける注目のジャンル。小型車を得意とするフォルクスワーゲンなら、むしろこのジャンルのSUVが今までなかったのが不思議なくらいだ。
T-Crossのスクエアでシンプルなデザインは、いかにもフォルクスワーゲンらしい実直さ。小さいながらも、しっかり乗れてしっかり積めそうなのが外観からも分かる。
21種類のカラバリ! “デザインパッケージ”で若いユーザーにもアピール
ボディサイズは全長×全幅×全高が4,115×1,760×1,580mm、ホイールベースは2,550mm。年々クルマのサイズが拡大傾向にある中、T-Crossはまさに日本の道路事情にもジャストフィットする1台である。
見た目通り室内は十分に広く、また荷室空間も定員乗車時で最大455リットル(後席には前後スライド機構あり)、さらに後席シートを倒せば1281リットルの容量を確保する。
ボディカラーと内装色の組み合わせが21通りある“デザインパッケージ”も用意されるなど、若々しいカラフルさやオシャレさを前面に訴求するが、T-Crossの実用性の高さは、アクティブな独身の若いユーザーのみならず、ファミリーカーとしても人気を集めそうだ。
エンジンラインナップは1機種のみでスタート、価格は299万円から
T-Crossに搭載されるのは1リッター3気筒直噴ターボTSIエンジン。最高出力85kW(116ps)、最大トルクは200Nmを発揮する。駆動方式は現時点では前輪駆動(FF)のみのラインナップだ。
新たにラインナップされたフォルクスワーゲン T-Cross、まずは導入記念特別仕様車のT-Cross TSI 1st(299万円)と、T-Cross TSI 1st Plus(335.9万円)から販売が始まる。1st Plusは1stにデザインパッケージを標準装備した仕様となっており、3色用意された18インチのカラードアルミホイールが装着されるほか、内外装の組み合わせが21バリエーションから選べる。さらにスポーツコンフォートシートやパドルシフト、レーンキープアシストシステムなどが備わる豪華仕様となっている。
※価格は消費税込
先進安全技術やコネクティビティをふんだんに用意
もちろん今時の先進安全技術やコネクティビティをふんだんに用意する。
2つの特別仕様車では、いずれも歩行者検知対応のプリクラッシュセーフティブレーキ“Front Assist”や、全車速追従型クルーズコントロール“ACC”、駐車支援システム“Park Assist”、後方死角検知機能“ブラインドスポットディテクション”などを標準装備。コネクティビティでは、ナビやオーディオ機能も有するインフォテイメントシステム“Discover Pro”や、スマートフォンワイヤレスチャージングなども特別装備する。他モデルではオプション設定となるものも多いことから、導入記念特別仕様車は買い得感が高いようだ。
ティグアンやT-Crossに加え第3のSUV“T-Roc”も2020年導入予定
フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)では、急成長を遂げるSUV需要に応え、2017年にティグアンをフルモデルチェンジ。モジュールプラットフォームのMQBを採用するなど全てを一新。2018年8月には“TDI”クリーンディーゼルエンジンを搭載した4MOTION(4WD)仕様を追加設定。モデルを拡充したこともあって、第二世代のティグアンの累計販売台数は1万3千台以上を記録している。ちなみに2019年に販売されたティグアンでは77%がTDIモデルだという。
VGJのティル・シェア代表取締役社長は記者会見で「今後SUV市場に攻勢をかけたい」と話す。現状ではティグアン1台で旺盛な需要をまかなっているが「SUV市場の中でも近年はスモール・コンパクトのカテゴリーが伸びている」現状を踏まえ、新たに弟分となるT-Crossの導入を図ったと説明した。
さらにVGJでは2020年、さらにクロスオーバーSUVのT-Roc(ティーロック)も導入すると発表した。
こちらはT-Crossにさらなるスタイリッシュさを加えたクーペSUVで、ティグアンとT-Crossの間のポジションに位置する。これら3兄弟のSUV攻勢により、日本のユーザーの幅広いニーズを満たすことが出来るだろうと胸を張った。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:MOTA編集部]
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フォルクスワーゲン T-Cross 主要スペック | ||
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グレード名 | T-Cross TSI 1st | T-Cross TSI 1st Plus |
価格(消費税込み) | 2,990,000円 | 3,359,000円 |
全長×全幅×全高 | 4,115mm×1,760mm×1,580mm | 4,115mm×1,760mm×1,580mm |
ホイールベース | 2,550mm | 2,550mm |
駆動方式 | FF(前輪駆動) | FF(前輪駆動) |
車両重量 | 1,270kg | 1,270kg |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
エンジン種類 | 直列3気筒直噴DOHCインタークーラー付ターボTSIエンジン | 直列3気筒直噴DOHCインタークーラー付ターボTSIエンジン |
総排気量 | 999cc | 999cc |
エンジン最高出力 | 85kW(116PS)/5,000~5,500rpm | 85kW(116PS)/5,000~5,500rpm |
エンジン最大トルク | 200Nm(20.4kg・m)/2,000~3,500rpm | 200Nm(20.4kg・m)/2,000~3,500rpm |
トランスミッション | 7速DSG | 7速DSG |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料消費率(JC08モード燃費) | 19.3km/L | 19.3km/L |
燃料消費率(WLTCモード燃費) | 16.9km/L | 16.9km/L |
燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード) | 13.2km/L/17.1km/L/19.1km/L | 13.2km/L/17.1km/L/19.1km/L |
タイヤサイズ | 205/60R16 | 215/45R18 |
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