フォルクスワーゲン 新型ポロ1.2TSI/1.4MPI 海外試乗レポート(3/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社
どこをとっても予想以上のハイレベル!
かくして、まずはその動力性能でカルチャーショックを味わわせてくれた新型ポロだが、改めて「その他の部分」をチェックしても、このモデルが並外れたポテンシャルの持ち主である事にはすぐに納得が出来た。
日本に比べれば、例え走行車線でもクルマの流れは遥かに速いのがドイツ・アウトバーン。が、気がつけばそんな流れの中で「150km/hでも隣の人と普通のボリュームで会話が出来る」ほどに新型ポロの静粛性は高いのだ。
静粛性に関してはクラスを超えた実力を備えるのが現在のゴルフだが、新型ポロはそんな兄貴分の特長をしっかり分け与えられているわけだ。
と同時に、高速走行時のフラット感が格別に高く、まるで1クラス上のモデルに乗っているかのような重厚感すら受けられる乗り味も特筆のレベル。
実は1.2リッターの直噴ターボエンジンを搭載するポロは「シリーズ中のスポーティモデル」という扱いで、それゆえに足下には215/40の17インチ・サイズと、これもクラスを超えた立派なシューズを履いている。
それゆえに、低速時に凹凸を拾った際の路面への当たり感はそれなりのシャープさが認められるものの、それを除けば「全ての走りの領域でとても快適で上質」と思えたのがこのモデルの走りのテイストだった。
こうして、初めて出会った新型ポロの仕上がり具合は、どこをとっても予想以上のハイレベルぶり。現時点では「その他の候補車に圧倒的な差を付けて、2009年の“私的カー・オブ・ザ・イヤー”のトップランクに値する!」とさえ思えたのが、この新型ポロというモデルであったのだ。
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