VW 新型パサート 試乗レポート ~欧州カー・オブ・ザ・イヤー2015の実力車~(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:島村栄二
最も長い歴史を持つが大ヒットは一度も無い
フォルクスワーゲン(以下、VW)と言えば「ゴルフ」だろう。初代から現行モデルまで、常にベストセラーカーなんだから素晴らしい!しかし、ゴルフ一辺倒のビジネスはVWにとって好ましくありません。
そこでゴルフを中心として、様々なモデルを出してきた。
中でも最も長い歴史を持つのが「パサート」である。初代からソコソコの販売台数を確保してきたものの、大ヒットは一度も無い。日本車が大きな利益を上げているアメリカ市場で伸び悩むなど、VWにとって大きな課題だったと言ってよかろう。
ところが、先代モデルで本国仕様より一回り大きなボディを採用したら、予想以上に売れたのだった。VWは考えましたね。「ボクシーなゴルフのイメージを残したまま、ボディを大きくしてやろう!」と。
今までのパサート、空気抵抗を追求するなどあえてゴルフと違うデザインテーマにチャレンジしてきたように思う。結果、ボディが小さく見えるなどクルマとしての魅力は低い。
新型パサートの写真を見れば解る通り、フロントはゴルフの雰囲気を持たせつつ、ワイド&ローに見えるデザインを採用してきた。
全幅は1,830mmあるため、イッキにカッコ良さが出たと思う。車格も2ランク上がった感じ。
歴代パサートの中じゃ出色のデザインである。いや、VWの中でもベストです。
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