フォルクスワーゲン ゴルフGTI 試乗レポート／藤島知子(2/3)
- 筆者： 藤島 知子
- カメラマン：オートックワン編集部
フロントの鋭さと、ワイドなスタイルが強調された新型ゴルフGTI
GTIというと、グリルを縁取るレッドラインが他のグレードと一線を画す特徴だが、今回のモデルはヘッドライトと繋がり感を生かす2本の平行ラインで描かれている。
ゴルフとしては初採用のバイキセノンヘッドライトがまなざしにいっそう鋭さを与えているようだ。バンパー下部一帯にブラックアウトされたエアイントレッド、その左右側面に配置された縦型フォグランプの視覚効果で、低くワイドなスタイルを強調している。
リヤビューはブラックアウトされたディフューザーや2本出しのマフラーで全体として品良くまとめられているが、時間が経つごとにジワジワと存在感が増して見えるのがGTIらしい。
また、インテリアにも独自のアイデンティティがしっかりと継承されている。本来なら、シートはファブリックよりも上質な本革素材に憧れるところだが、GTIといえば、チェックのファブリックシートは外せない。
先代は正方形に切り分けられた模様だったが、今回は女子高の制服のようなお洒落なパターンに変更された。シートはフレーム自体に剛性感があり、サイドサポートはしっかりしているが、体圧が掛かる部分は個々の体型が無理のない姿勢で身体に馴染む。
街乗りからサーキットまで、疲れにくい適正な姿勢をキープしてくれそうだ。
また、GTI専用の本革ステアリングやシフトノブ、サイドブレーキのグリップに赤いステッチをあしらっており、黒×赤のコントラストが走り好きの気分を高揚させる。
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通称「藤トモ」。スーパー耐久のレースクイーンを経験後、軽自動車レースに参戦したことがきっかけで様々なレースに参戦。レースで培った技術と女性ならではの視点が魅力の女性モータージャーナリスト。記事一覧を見る
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