フォルクスワーゲン 新型ゴルフ(ゴルフ7)試乗レポート/国沢光宏(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:オートックワン編集部
普通のドライバーより上手なブレーキのかけ方
さらに、もっと「こら凄い!」だったのが、全車速対応クルーズコントロール。
クルマの運転で最もストレスを感じるのは渋滞のノロノロ走行。ゴルフ7のクルコンは高速巡航からノロノロ走行まで見事に追従。自動停車までしてくれる(アイドリングストップしないような短い停車時間ならスイッチ操作無しの自動で再スタートする)。ブレーキのかけ方なんか普通のドライバーより上手なほど。
緊急ブレーキも標準装備される。試す機会はなかったものの(あったら大変か)30km/hまでなら追突事故を防止出来る能力を持っており、それ以上の車速であっても急ブレーキを掛けながら衝突する。ノーブレーキよりはるかに小さい衝撃で済むことだろう。今や緊急時の自動ブレーキは重要なアイテムだと思う。
続いて1.2リッターのベーシックエンジンを試す。結論から書くと、このエンジンで全く不満無し!
最高出力こそ105馬力ながら、トルクは1.8リッターのターボ無しエンジンと同等。日本の道路事情なら高速道路やアップダウンの多い区間を走ったって全く問題ない。実用燃費は1.4リッターより5%程度良い感じ。
唯一の弱点は、オンダッシュとなってしまうナビだが…
そうそう、1.2リッターのリアサスペンションはトレーリングアームというシンプルな形式を採用しているため安っぽい、というウワサも流れていた。
様々な乗り方をして確認してみたら、普通の乗り方の範囲だと違いが解らない。太いタイヤを履いてコーナーをハイスピードで走らない限り、大きな差は出ないだろう。
ゴルフ7の弱点だと言われる1800mmという全幅は、考え方次第だと思う。
もしドアミラーを閉じて走るような乗り方をしているなら全幅も重要。けれどドアミラーを開いた状態で乗っているなら、ドアミラーの幅の方が需要である。
ということで計測してみたところ、全幅1745mmのプリウスで2045mm。ゴルフ7は2033mmだった。ハンドル握っていると幅の広さは感じない。
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