コンパクトカーの新ベンチマークを目指し生まれた初代ヴィッツ、その系譜は新型ヤリスに続く【I LOVE コンパクトカー】(2/2)
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
3代目ヴィッツ:9年のロングセラー
6年のモデルライフを終えて、2010年には3代目ヴィッツがデビューしました。コンセプト自体は、「小さくて広く、しっかり走り、燃費も良い」というそれまでのヴィッツと大きく変わるところはなく、3代目ではさらなる燃費や安全性の向上が行われています。
発売から4年が経過した2014年には大きなマイナーチェンジを行い、フロントエンドを変更してより一層尖ったイメージに。外観のみならず機構面でも大きく手が入り、アイドリングストップ機能を全車標準装備にして燃費数値をさらに改善、ボディ剛性を高めて安全性も強化、静粛性の向上などが図られました。
その後もヴィッツ改良の手は休まらず、翌2015年からは衝突回避支援パッケージ「トヨタ Safety Sense」を搭載。さらに2017年の改良ではフロントに「キーンルック(V字グリルを特徴とするトヨタのフロントデザイン)」を採用して大幅刷新。テールエンドも様変わりしてリアコンビランプを左右にも拡大、イメージを一新しています。
ヴィッツGR
3代目ヴィッツでは、TOYOTA GAZOO Racingが手掛けたスポーツモデル「GR」シリーズも設定されました。
走行性能のランク別にGR SPORTS/GR/GRMNの3つが設定されるスポーツカーブランドのGRシリーズ。
3代目ヴィッツでも、スポーツ入門編に位置づけられる一番ライトなGR SPORTS。その次に位置づけられる、操る喜びを日常的に実感できる「量産型スポーツモデル」で、ドライブトレイン+ボディ/シャシー+専用デザインがプラスされたGR。そしてその頂点に「究極のスポーツモデル」として台数限定生産、パワートレインを含め車両全体でこだわりのチューニングが実施されているのGRMNといった3グレードのスポーツモデルが設定されていました。
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ヴィッツは廃止され、世界統一名称の「ヤリス」へ
2019年10月、ヴィッツは廃止となり新モデル「ヤリス」がヴェールを脱ぎました。コンパクトカーの新しいベンチマークとなるべく、プラットフォームからパワートレインまで完全刷新となった新型ヤリスは、トヨタが持ちうる最新技術が惜しみ無く投入されており、初代の志に立ち返ったような意欲的なモデルとなっています。
さらに、3代目ヴィッツの時同様、新型ヤリスにもスポーツモデルが設定されています。その名は「GRヤリス」。2020年1月10日に先行予約をスタートし、受け付け開始から約2週間でいきなり2000台以上を受注するなど、早くも高い注目度を誇っています。
まとめ
1999年の登場から20年以上が経ち、ヴィッツの名から世界戦略車としてすでに様々な国と地域で活躍している名前に統一されたヤリス。この軌跡は今後どのような展開がまっているのか。期待に胸が膨らみます!
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