遊んだ人の勝ち! 誰もを魅了した軽オープンカー「ホンダ ビート」【I LOVE 軽カー】

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「軽自動車」それは、日本独自の規格の中で成長してきた小さな自動車だ。限られた規格の中で生み出されたその車体には、日本人の英知が凝縮されている。「トール系」「ハイト系」「スーパーハイト系」「セダン」「SUV」などなど、現在ではその枠の中に多様なモデルが登場している。ここでは、そんな人々の生活を支える軽自動車にフォーカスしてお届けする。今回は、ミッドシップ・アミューズメントとして登場した「ホンダ ビート」のお話。

目次[開く][閉じる]
  1. 所謂“スポーツカー”とは呼べなかった時代
  2. 実はS660とサイズ感はあまり変わらない
  3. 高回転で発揮するいかにもホンダらしいエンジン
  4. こんなに人を楽しませてくれるモデルは大変貴重
  5. 次回予告☆

所謂“スポーツカー”とは呼べなかった時代

今でこそ、スポーティなモデルやSUVルックなモデルなど多様な車種が存在する軽自動車ですが、当時はまだ趣味性の高いモデルは少ない時代でした。

そんな中、1991年5月に登場したのが「ホンダ ビート」です。当時、軽スポーツカーで競合車種であったマツダ AZ-1、スズキ カプチーノの頭文字を合わせて「平成ABCトリオ」なんて呼ばれたりもします。ビートはこのトリオの中でダントツで多い3万3892台が1996年までに生産されました。

そんなビート、当時は所謂“スポーツカー”とは呼ばれず、「2シーターミッドシップオープンカー」と呼ばれていました。当時、運輸省(現在の国土交通省)がクルマの急速な高性能化に目を光らせていたこともあり、小さくて安価な車種には「スポーツカー」という表現を使いにくい雰囲気があったのです。また、1990年には「NSX」が発売されており、軽自動車のビートは「街乗り」に焦点が当てられていたこともその理由の一つとされています。

実はS660とサイズ感はあまり変わらない

1998年に軽自動車規格が変更される前のモデルゆえ、現在の軽自動車規格よりさらにコンパクトで可愛らしいイメージのビート。

実は、ボディサイズは全長3295mm×全幅1395mm×全高1175mmと、現行の「2シーターオープンスポーツ」であるS660のサイズ(全長3395mm×全幅1475mm×全高1180mm)と、そこまで大きな差はありません。ホイールベースだって、ビートが2280mmでS660が2285mmだし。

ビートはオーバーハングが短く抑えられており、当時のクルマでは引き締まり感がありました。今だって外観には古さを感じにくいと思います。

高回転で発揮するいかにもホンダらしいエンジン

見た目は可愛らしさもあるビートですが、軽自動車に初採用されたミッドシップレイアウトの直列3気筒SOHCのエンジンは、軽自動車の自主規制上限の64PSを8100rpmという高回転で発揮するいかにもホンダらしいエンジンでした。トランスミッションはもちろんATの設定などなく、吹き上がりは鋭く、5速MTを駆使する感じがファンを魅了しました。

こんなに人を楽しませてくれるモデルは大変貴重

1996年の軽自動車規格変更や、そのころ生まれたRVブームなどにより、それまで堅調だったビートの販売台数は大きく落ち込んでしまいました。そして軽自動車規格の変更に合わせてモデルチェンジさせることなく、惜しまれながらもビートは一代限りで生産終了となりました。

しかし、その後もファンからの熱い支持は変わることなく、ついには2017年、ホンダからも「ビートをより長く楽しんでいただきたい」という想いのもと、ビートの一部純正部品の生産が再開されました。

また、現行のS660は純粋にビートの後継モデルとは謳われていませんが、確実にビートのコンセプト・魂を継承し、登場したことには間違いありません。

実用性重視で、趣味性を求められることが少なくなってきている昨今、こんなに人を楽しませてくれるモデルは大変貴重なことだなと考えさせてくれる1台なのでした。

次回予告☆

このコーナーでは、日本独自の規格の中で成長してきた軽自動車についてアレコレ掘り下げていきます!

次の更新は4月2日(木)。 来週もお楽しみにー!

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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