【予算350万円のミニバン選び】トヨタ ヴォクシーと日産 セレナをガチ比較! 先進装備は断然セレナだが、ランニングコスト含めるとヴォクシーに軍配

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ファミリー層から絶大なる支持を集めているトヨタ ヴォクシーと日産 セレナ。価格やサイズも近く、この2台で悩む人も多いという。そして一見似ている2台だが、維持費や先進安全装備、そして室内の機能もかなり違いがあるのだった。そこで今回は大人気のヴォクシーとセレナをランニングコスト含め、徹底比較! 結論からいうと長距離移動が多いユーザーはセレナを、燃料代を抑えたいなら僅差でヴォクシーという結果であった。果たしてどんな違いがあるのか?

目次[開く][閉じる]
  1. トヨタ ヴォクシーと日産 セレナ人気グレード対決! 価格差は約13万円
  2. 燃費も互角の戦い! オススメグレードはどちらも上級モデル
  3. 【内装比較】USBポートの数とシートヒーターに違いあり
  4. 【先進装備比較】最大の違いは運転支援装備にあり! 機能面ではセレナの圧勝
  5. 【維持費比較】排気量が小さいセレナが税金有利も燃費は僅差でヴォクシーに軍配

トヨタ ヴォクシーと日産 セレナ人気グレード対決! 価格差は約13万円

ミニバンはファミリーカーの定番ですが、今から購入するなら「燃費」や「先進装備」も重視したいと考えているパパ、ママはいませんか? この記事ではWLTCモードで19.0km/Lの低燃費を実現したハイブリッドモデルのトヨタ ヴォクシーと、エンジンを発電専用に搭載して電気モーターで走る、新感覚ハイブリッドの日産 セレナe-POWERを徹底比較します。

燃費も互角の戦い! オススメグレードはどちらも上級モデル

まずヴォクシーは、ガソリンモデルとハイブリッドモデルがあり、どちらにも3列7人乗りと8人乗り、2WDと4WDが設定されています。今回取り上げるグレードは、最上級グレードにして特別仕様車となっている「ハイブリッド ZS”III」344万3000円。

エアロパーツでカスタムされた外観には、ハイブリッド ZS専用の16インチ鍛造アルミホイール(BBS製)がつき、全体をビシッと引き締めています。

一方でセレナは7人乗りと8人乗りを用意するマイルドハイブリッドモデルと7人乗りモデルのみのe-POWERモデルがあり、4WDが選べるのはガソリンモデルのみとなっています。

その代わり、e-POWERの燃費はWLTCモードで18.0km/Lと、マイルドハイブリッドモデルよりグッと低燃費です。

今回取り上げるグレードは、「e-POWERハイウェイスターV」358万2700円。エアロパーツでスポーティにカスタムされ、e-POWER専用の15インチアルミホイールが装着されています。

【内装比較】USBポートの数とシートヒーターに違いあり

ヴォクシーは前席にシートヒーター標準! 残念なのは運転席側の電動スライドドアがオプション扱い

次に、室内のシートアレンジや快適装備を比較していきましょう。

ヴォクシーは、全席がレザーコンビ素材にグレードアップしたブラックのシートとなっており、室内全体が上質な印象。運転席の調整は手動ですが、アームレストとシートヒーター(快適温熱シート)が運転席と助手席に装備されています。

シートアレンジは、2列目シートの超ロングスライド+リクライニング+横スライドが使えるので、ゆったりくつろぎたい時にとても快適。アームレストとカップホルダー2個付きの折りたたみ式サイドテーブル、サンシェードや助手席シートバックテーブルも標準装備で、停車中に食事をしたり、子どものお世話をする際にも便利です。

1列目から3列目までが車内で移動できるセンターウォークスルーができるのもいいですね。ただ、パワースライドドアが助手席側のみ標準装備。運転席側は6万2700円のオプションとなりますが、子育て世代なら欲しいところです。

3列目シートは5:5分割の跳ね上げタイプとなるスペースアップシート。でもこの操作は同クラスのミニバンの中で最も軽く簡単です。USB端子は計4個、アクセサリーソケットが1個付いています。

>>ヴォクシーの超便利な2列目シートに注目! 使うシーンに合わせてアレンジできるのが嬉しい

後席各シートにUSBソケットと収納式テーブル付き!

セレナは、ベージュ系かブラウン系のジャカード織物とトリコットのコンビシートで、カジュアルな印象です。オプションで防水シートにも変えられるので、子どもが小さいファミリーは考えたいところ。

運転席はヴォクシーと同じく手動式で、アームレスト付き。シートヒーターとステアリングヒーターはオプション設定されています。

シートアレンジは、2列目シートの超ロングスライド+リクライニングができ、こちらもゆったりくつろげます。シートバックテーブルは2列目と3列目に各2個ずつ備わり、2列目にはロールサンシェードも装備。1列目から3列目までのセンターウォークスルーもできます。

また嬉しいのは、足の動作で自動開閉できるハンズフリーオートスライドドアが両側に標準装備となっていること。3列目に座った人が自分で開閉できるスイッチが装備されているのもセレナだけ。

3列目は前後スライドが可能で、跳ね上げ格納の操作もまずまず簡単。USBは計5個、電源ソケットも1個付いています。

>>セレナの快適性に注目! 後席用のUSBポートと収納テーブルを写真でチェック

【先進装備比較】最大の違いは運転支援装備にあり! 機能面ではセレナの圧勝

市街地中心ならヴォクシーの機能で十分

続いて先進装備を比較してみましょう。ヴォクシーは、左右独立温度コントロールができるフロントオートエアコンに、「S-FLOW」という1席集中モード+湿度センサーが付いています。通勤などで1人で乗ることがあるファミリーにいいですね。

安全装備では「TOYOTA Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」という先進安全装備が備わります。プリクラッシュセーフティが昼間の歩行者と車両を検知するタイプ。車線からのはみ出しを警告するレーンデパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、静止物を検知するパーキングサポートブレーキがついたインテリジェントクリアランスソナー、というのが主な装備内容です。

同クラスのライバルと比べると、全車速追従機能つきのクルーズコントロールや、誤発進抑制機能などが装備されないのが惜しいところです。

長距離移動が多いなら断然セレナ

対するセレナは、e-POWERの電気モーターで走る特性を生かし、発電を優先させる「チャージモード」、静かに電気で走りたい時の「マナーモード」といったシーンに合わせた走行モードが新しいところ。

安全装備も全車速でアクセル、ブレーキ、ステアリングを制御して追従走行ができる「プロパイロット」をはじめ、踏み間違い衝突防止アシストや、バックビューモニター、RCTA(後退時車両検知警報)といった充実の内容となっています。

また、バックドアが上下2分割になっていて、個別に開閉できるのも荷物の出し入れに便利。これもヴォクシーにはない機能です。

【維持費比較】排気量が小さいセレナが税金有利も燃費は僅差でヴォクシーに軍配

維持費の面では、ヴォクシーは年に一度かかる自動車税が3万6000円。ガソリン代は、燃費が19.0km/L(WLTCモード)で月500km走行する場合、レギュラーガソリンの平均価格が145.9円(6月1日現在)なので、約3839円かかります。

一方のセレナは、自動車税が3万500円。ガソリン代は、燃費が18.0km/Lなので500km走行するためには4052円かかります。

ということで、外観の迫力とシートヒーター付きで1列目シートの快適性はヴォクシー優位ですが、3列目シートの便利さや乗り降り、荷物の出し入れではセレナが優位。シートアレンジはほぼ互角という結果に。皆さんのファミリーにはどちらが合うのか、ぜひ、じっくり選んでみてくださいね。

【筆者:まるも 亜希子】

トヨタ/ヴォクシー
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新車価格:
309万円396万円
中古価格:
14.8万円663.8万円

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まるも 亜希子
筆者まるも 亜希子

大学卒業後、編集プロダクション株式会社エディトリアル・クリッパーに就職、自動車雑誌「ティーポ(Tipo )」の編集者として6年間勤務。2003年にフリーランスとして独立。現在は雑誌やウェブサイトの自動車関連記事に出演・寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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