トヨタ ヴィッツ 1.5X 試乗レポート

トヨタ ヴィッツ 1.5X 試乗レポート
石川真禧照 フロントスタイリング リアスタイリング インパネ フロントシート リアシート エンジン 試乗 試乗 画像ギャラリーはこちら

0→100km/h加速9秒台

フロントスタイリングリアスタイリング

2代目へと進化したヴィッツは、ボディを大型化しての登場となった。その理由だが、初代ヴィッツは1999年1月にデビューし、当時のスターレットに代わるモデルとして大ヒットした。

このヒットに目をつけた他社は、急遽、ヴィッツクラスのクルマを市場に投入してきた。ホンダフィット、日産マーチ、キューブ、三菱コルト、マツダデミオが、激しい販売合戦をくり拡げた結果、日本にコンパクトカーというジャンルが確立したのだ。

先頭をきったヴィッツも今年でデビュー6年目を迎えた。さすがに後発組との勝負も厳しくなってきたこともあり、フルチェンジしたのだ。新型は、すでに下にパッソなどのスモールカーがあるので、サイズアップした。というのも、初代ヴィッツユーザーはセカンドカー需要が多く、ラゲッジスペースの狭さが指摘されていたのだ。2代目はこの弱点をカバーする形で、サイズが決まったのだ。

インパネ

ホイールベース90mm、全長110mm、全幅35mm、全高20mm。これが旧型に対して大きくなったサイズだ。完全に1サイズ以上、大きくなっている。

スタイリングはボンネットからバンパー下までを同じラインで構成している。これは、アウディやVWゴルフと同じコンセプト。いまヨーロッパの自動車メーカーの間でも最先端のデザインになる。サイドビューは旧型と同じく、フロントが低く、リアが高いウェッジシェイプを踏襲した。リアはランプやバンパー開口部などにエッジを効かせた面を採用している。これもヨーロッパ車で流行だ。

インテリアはドアミラーからドアアームレストにかけて、別色に塗り分けたデザインが新鮮。フロントシートは着座位置を低めにセットしてもやや高めで視界はよい。リアは床面中央の出っぱりもなくフラット。足元、頭上ともにスペースの余裕はある。リアシートは前後に180mmスライドする。

エンジン

1.5Lエンジンは110馬力、14.4kgmの数値。これは旧型1.5Lと同じだ。しかし、ボディを大型化したクルマは、車両重量が80㎏重くなっている。それなのにエンジンが同じということは、加速力などは低下しているハズ、と思っていた。

CVT-iのミッションをDレンジにシフトして、アクセルペダルを踏みこんでみた。スタートからトルクが太く、軽快に走り出す中間加速もスムーズなのだ。0→100km/h加速は9秒台。これは1.5Lの2ボックスカーとしては、速い。重量増をCVTの効率などでカバーしたことで、加速力の衰えを抑えているのだ。Dレンジからシフトレバーを右に倒すとSモードになる。このモードでの加速はさらに速くなる。ハンドリングは直進性が強く、カーブでのきりこみは戻り力が強め。コーナーでのロールはやや大きめだが安定している。とくにリアサスの粘りは新型ヴィッツの魅力といえる。

試乗試乗

新型ヴィッツにはエンジンバリエーションだけでもこの1.5Lのほかに1.3Lと1.0Lがある。ミッションはCVTが基本になる。 加速力を各モデルで比較してみると、1.0Lクラスは14秒で0→100km/hを走りきる。1.3Lは12秒台だった。やはり1.5L車が一番はやい。1.5Lエンジンは4ツ星、+5%燃費を達成しているのでグリーン税制の適合は受けている。

インテリアの広さは、1.0も1.3も1.5も基本的には同じ広さ。シートアレンジも上級グレードは大差ない。

では1.5Lモデルのよさはどこにあるのだろう。まず加速力がある。大人4人を乗せる機会の多い人は1.5L車が余裕のある走りだ。装備も見劣りしていない。

ライバルは、冒頭にも書いたように、ホンダフィットや日産ノートといったクルマ。しかしヴィッツ1.5は、価格も他社のコンパクトカーより、やや安めなので力強い。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

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