トヨタ自動車 アフリカ大陸走破レポート【パート3】|酷暑と砂地に苦戦
- カメラマン:トヨタ自動車
トヨタ、より壊れないクルマづくりのため、アフリカ走破を実施
2018年8月9日、トヨタは5大陸走破プロジェクトとして、面積・人口共に世界第2位のアフリカ大陸を走破することを発表した。
アフリカ特有の文化や風土、過酷な車の使用実態を感じることで、もっとお客様のニーズを知り、将来のアフリカでの車の在り方を考える事をテーマに走る。
2014年豪州、2015・2016年米州、2017年欧州につづき、今回で4大陸目となる大型プロジェクトだ。
今回は、トヨタ自動車以外にスズキ、日野自動車、トヨタ車体から混成80名のメンバーに結成。メンバー達は、事前の打ち合わせやTSAM(Toyota South Africa Motors)での事前走行テストなどを重ね現地入りした。
オートックワンではこのアフリカ走破の様子を、連載形式でお伝えしていく。
第3回となる今回はジンバブエ・ボツワナを走行!
スタートから約1か月、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、南アフリカと前半の工程を終え、内部レポートとして、これまでの豪州、米州、欧州にない、アフリカならではの情報が届いた。
ザンビアの過酷な道を乗り越え、ジンバブエ・ボツワナへとステージを変えた。
ザンビアとの境にある、ザンベジ国立公園内ではオフロードメインの走行となり、未舗装路が多く、大きな石や、枝、そして窪みなど、常に集中力を要される環境を運転。
ボツワナではチョベ国立公園で車が数台スタックするなど、想定外のトラブルに見舞われながらもジンバブエ・ボツワナと、壮大な1334kmを走破した。
トヨタ社内で運転技術トップのメンバーをも圧倒する砂地もランクルなら余裕
ボツワナのチョベ国立公園では、物凄い砂地に圧倒され数台の車がスタック。
低速移動だったのものの、トヨタ社内でもトップクラスの運転技術を持つドライバーでもその状況であったが、一方そこには、スタックする気配を微塵も感じさせず、砂地をガンガン走り抜けるランドクルーザーの姿があった。
が、写真の通り、あまりに深くやわらかい砂地にタイヤをとられてしまう場面も。
これを機にトヨタの開発メンバーは砂地では、スタックしないためにとにかくスピードをつけてアクセルを緩めず、勢いを保った走りが必要になることを身をもって体感した。
孤児院で子供たちの笑顔に元気づけられた「Dream car art contest」
ジンバブエの都市ブラワヨでは、ジンバブエトヨタと政府が運営する「Dream car art contest」という、子供たちが自分の夢のデザインの車を書いて持ち寄るイベントに参加した。
現地ならではの歌によって暖かく歓迎されて参加メンバーが現地入り。
その後、各々で子供たちのデザインを審査し、6名の子供たちが選ばれ、大いに盛り上がった。
ジンバブエ・ボツワナの道路状況
現地では大きなポットホール(地面に空いた窪み)が多数あり、道の端が欠けている道路も多いため、どうしても中央寄りで走るしかなく、トラックやバスとギリギリですれ違うような運転を強いられる状況である。
また、燃費の悪化を防ぐために、30度を超える暑さでもエアコンは付けず、窓を開けて走行する人が多く、信号も作動していない道が度々ある。
ちなみに、ボツワナで走行した道は直線道路が多く、今まで走破してきたエリアにはなかった像注意の看板があった。実際に、停車中に真横を像が通りすぎるということも。
次回
約1352kmにも及んだ、ジンバブエ~南アフリカ間の記録をお届けする。
ジンバブエから、前半組の最終ステージとなる南アフリカへの国境を超えるため高速道路を走るが、相変わらず道幅は狭く、大型トラックを含む対向車とはラインギリギリですれ違う走行を強いられる中、神経を張り巡らせなんとか乗り越えた。
ゴールでは、メンバー達の大きな歓声が待っていた。
次回もお見逃しなく!
5大陸走破2018 in AFRICA 概要
・時期:8月29日~11月初旬にかけて走破予定
・走破国:東アフリカと南部アフリカ(タンザニア、ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ)の7か国に加え、現地ディストリピューター主体のチームが他地域も予定
・距離:約15000km(予定)
・走破路:一般生活道路に加え、未舗装路、高地山岳路、サファリ、砂漠などアフリカ特有の道
・走破車両:ランドクルーザー、ハイラックス、フォーチュナーなど4×4車両を中心に構成
・参加メンバー構成:トヨタ、スズキ、日野自動車、トヨタ車体の従業員からなる混成チームを編成
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