【ガルウィング】トヨタ セラからカウンタックまで|ガルウイングドアを持ったクルマ5選

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スーパーカーやハイパフォーマンスカーのアイコンでもあるガルウイングドア。今回はそんなインパクト大のガルウイングドアを採用したクルマをピックアップします!

なお、今回は厳密に言うとバタフライドアやシザーズドアなども含まれますが、上側に開くドアを総称してガルウイングドアとしました。ご了承ください。

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目次[開く][閉じる]
  1. 日本車初のガルウィング! トヨタ セラ
  2. 一度は必ず耳にしたことがあるはず! ランボルギーニ カウンタック
  3. あのタイムマシン!? デロリアン DMC-12
  4. 憧れのクルマが市販車に! メルセデスベンツ 300SL
  5. ガルウィング軽自動車 オートザム AZ-1

日本車初のガルウィング! トヨタ セラ

日本車の市販量産車として初めてガルウイングドアを採用したのが、1990年に登場したトヨタ セラでした。正確にはドアが上方に上がるバタフライドアと呼ばれる形状ですが、ドアの上部までほとんどがガラスで占められているルーミーなキャビンが特徴的です。

販売目的ではなく、コンセプトカーだった

元々は1987年に開催された東京モーターショーに、トヨタの若手が中心となって作られたコンセプトカーとして展示されたもので市販予定のないものでしたが、反響の大きさで市販化にGOが出たというエピソードは、バブル景気に躍っていた当時を感じ取ることができますね。

一度は必ず耳にしたことがあるはず! ランボルギーニ カウンタック

アラフォーから上の世代のクルマ好きであれば、その名を聞いたことがない人はいないと言っても過言ではないほど高い知名度を誇るであろう車種がランボルギーニ カウンタックでしょう。

スーパーカーブームの頂点に立つ存在だった同車については、当時何も見ずともスペックを言うことができる子どもを量産したのでした。

子どもたちの夢の存在

そんなカウンタックですが、正確にはガルウイングドアではなくシザーズドアなのですが、とにもかくにもドアが上に開くクルマ=スーパーカーという図式を多くの子どもに叩き込んだ名車でした。

公称300km/hという最高速が実際に出ないという事実があったとしても、あの頃の少年にとっては今でもスーパーカーの頂点と言えばカウンタックなのです。

あのタイムマシン!? デロリアン DMC-12

バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズのタイムマシンとしても有名なデロリアンもガルウイングドアを持つ車種のひとつ。ちなみにデロリアンは車名ではなくメーカー名で、正式な車名はDMC-12。メーカー的にはデトロイトに本社を構えるアメリカ車ですが、実際に生産していたのはイギリスの工場と複雑な生まれのクルマです。

そのスーパーカー然としたルックスに対して、搭載されたV6エンジンは2849ccで135PSと実用エンジンで、最高速度は209km/hというもの。にもかかわらず25,000ドルという当時のレートで1500万円オーバーという高価格だったことで、8500台ほどが生産されるに留まっています。

なお、ステンレス製ボディとして知られる同車ですが、すべてがステンレス製ではなくFRPにステンレスパネルを貼り付けているだけなのでした。

憧れのクルマが市販車に! メルセデスベンツ 300SL

1954年に登場したメルセデスベンツ 300SLこそが、市販車として初めてガルウイングドアを採用したモデルでした。もともとこのモデルは市販車として計画されたものではなく、レーシングカーとして制作されたもので、ガルウイングドアもマルチチューブラーフレームを採用した結果、サイドシルの位置が高くなったための苦肉の策でした。

そのため、市販車バージョンでも同じフレーム構造を採用し、ガルウイングドアもそのまま継続採用されたというのが真相なのです。そんな300SLはのちにオープンモデルのロードスターへとバトンタッチされ、フレームが改良されて一般的なドアを持つように改良されています。

メルセデス・ベンツ/SLクラス
メルセデス・ベンツ SLクラスカタログを見る
新車価格:
1,342万円1,430万円
中古価格:
118万円2,475万円

ガルウィング軽自動車 オートザム AZ-1

日本に軽自動車という規格が生まれて70年余りが経過しますが、その歴史のなかで唯一のガルウイングドアを持つ車両がオートザム AZ-1(とOEMのスズキ キャラ)です。1989年の東京モーターショーに展示されたZA550スポーツのタイプA、B、Cの中からタイプAのデザインが採用されて誕生しました(ただしコンセプトカーの時点でタイプAはリトラクタブルヘッドライト)。

世界最小のスーパーカー

スケルトンモノコックフレームと名付けられたボディ構造体は、強固なサイドシルを持つことで高い剛性を実現。そのためガルウイングドアが必要だったというわけです。エンジンはスズキから供給を受けたアルトワークス用のF6A型がミッドシップに搭載され、世界で最も小さいマイクロスーパーカーと呼べる仕上がりでした。

マツダ/AZ-1
マツダ AZ-1カタログを見る
新車価格:
164.8万円164.8万円
中古価格:
198万円329.8万円

ということで、本来はレーシングカーがボディ剛性を高めるためにフレームを造った結果生まれることとなったガルウイングドア。一時期は普通のクルマをガルウイングドアにするキットが流行ったこともありましたが、今後はどんな車種に採用されるのでしょうか?

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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