トヨタ SAI 試乗レポート/松下宏(3/3)

  • 筆者: 松下 宏
  • カメラマン:原田淳/オートックワン編集部
トヨタ SAI 試乗レポート/松下宏
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走行フィールは静かで滑らか

トヨタ サイ(SAI)
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SAIの走りは、なかなかの好フィールだ。ハイブリッド車らしい、静かで滑らかな走りが得られるからだ。緩やかにアクセルを踏み込むとモーターだけでスルスルと発進し、アクセルを踏み込んでいくとエンジンがかかってより力強い走りが得られる。

高速クルージングなど巡航中は基本的にエンジンで走り、余った動力はモーターで発電してバッテリーに蓄える。状況に応じて、エンジンにモーターが加わって加速を強めたり、あるいは減速時に回生ブレーキが働いてエネルギーを回収するなど、自由自在なエネルギーコントロールが行われるのはトヨタのハイブリッドシステム「THS-II」ならではの部分である。

アクセルを踏み込んでエンジンを回したときには騒音レベルが高まるが、全体的には静かな走りが可能だ。

レクサス HS250hに比べると、やや音が大きいような印象もあったが、これは試乗した路面が異なることによって生じたものらしい。同じ条件の路面で測定すると、静粛性のレベルは同等だという。このあたりは、SAIの開発陣がこだわった部分だそうだ。

SAIには、Sに標準で装着される16インチタイヤとGに標準で装着される18インチタイヤの2種類が設定されているが、乗り心地や静粛性などでより好感が持てたのは16インチタイヤのほう。

18インチは、ポテンザRE505Aでグリップ性能などには優れるが、あえて18インチを選ぶまでもないという印象だった。16インチなら4.2mで回れる最小回転半径が18インチでは5.6mとかなり大きくなることや、クルマを買った後でスタッドレスタイヤを購入するときのことを考えると、ますます16インチタイヤのほうがお勧めになる。

買うなら「ASパッケージ」がお勧め

トヨタ サイ(SAI)

個人的には、SAIを買うなら「S」がお勧め。できるならベースのSではなく、プリクラッシュセーフティシステム+レーダークルーズコントロールを標準装備した「ASパッケージ」を選びたい。

ASパッケージには、事故後の安全に貢献するヘルプネットなども標準となるため、Sに対して50万円近く高くなるが、少々無理をしてでもASパッケージを選んだほうが良い。

SAIとHS250hを比べると、ベースグレードで約60万円ほどの価格差がある。この価格差は、2/3くらいが装備や仕様の違いによるもので、約20万円くらいがレクサス店のブランド代といった感じになる。

実利重視で考えたらSAIのほうがお勧めだが、サービスの良さも含めたHS250hとの違いは、両方の見積書を見ながらじっくり比較するといい。またプリウスのベースグレードである「L」との比較では130万円以上、S同士の比較でも100万円以上の価格差があるが、これは性能や機能、装備などに大きな違いがあるためだ。

プリウスとは全く異なるクラスのクルマなので、価格を比較すること自体にあまり意味はない。

現時点(2009/12/8)では、SAIのほうが納期が早いから、来年3月より前の早期納車を目指すなら早めにSAIを注文したほうが良いだろう。

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松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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