[試乗記]新型プリウスは、VW ゴルフやメルセデス・ベンツ Cクラスと並ぶ「世界の定番名車」になった(4/5)

[試乗記]新型プリウスは、VW ゴルフやメルセデス・ベンツ Cクラスと並ぶ「世界の定番名車」になった
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いまだに足踏み式パーキングブレーキを採用し続ける意外な理由

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しかし一方で気になる点が2つあった。

まず1つは、パーキングブレーキが相変わらずメカニカルな足踏み式であること。最近の新世代カーは、多くが電動パーキングブレーキを採用する。クルマによってはPレンジにすれば自動でパーキングブレーキをかけたり、始動時にアクセルを踏むと解除するものもある。

そんな時代に日本を代表するハイテクなプリウスが、電動パーキングブレーキを装備しない辺りに違和感を覚える。

もちろんこれには理由があり、採用自体は簡単にできるが、フェイルセーフ用の予備のバッテリーを積む必要があるから。この重量増やコスト等を嫌って現時点では採用されない。

軽くして燃費を稼ぐための努力はわかるが、それをユーザーメリット等とバーターにする感覚は正直、理解できない。

何故!? USBポートが標準装備されていない!

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2つめは個人的に実に衝撃的だったのだが、USBポートが標準採用されないことだ。

ハイブリッドカーらしく、AC100Vの1500Wのコンセント差し込みを備えるし、オプションでセンターコンソールのトレイに携帯の非接触充電システムを用意するほどの電化ぶり。

にも関わらず、USBはオプション設定なのだ。

最近のクルマは標準装備がほとんどで、かつ新世代モデルならポートを2つ用意するクルマも多い。ましてや新時代に相応しいプリウスならば、USBポートが2つ備わっていて不思議ではないのに…。

もちろんシガーソケットを使って社外品のUSBポートを使えるため、問題は大きくない。だが現代人のライフスタイルを踏まえれば、最近のクルマは当たり前にスマホやタブレットを“充電できる場所”という認識だろう。そう考えるとせめてUSBポートは標準化してほしいものだ。

とはいえ、総評としては新型プリウス、非常に良いクルマだと評価する。

[プリウスは単なる大衆車の域に留まらない・・・次ページへ続く]

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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