トヨタ 新型プリウス 新型車解説(2/2)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:原田淳
ついに世界トップの燃費を達成した新型プリウス
新型プリウスのハイライトは、新型プラットフォームと新開発のハイブリッドシステムがもたらす安定した走りである。
サスペンションや前後のトレッドを見直して優れた直進安定性と快適な乗り心地を追求。動力の核となるガソリンエンジンの排気量を従来の1.5Lから、1.8Lにまで拡大した。排気量を増して高速走行時にゆとりある走りをもたらすことに成功しているという。
そして何よりの注目点が、ユーザーがプリウスに最も期待するであろう燃費だ。新型プリウスでは量産型ガソリンエンジンを搭載するクルマとして、世界トップとなる38km/L(10.15モード燃費)を達成したのだ。実燃費ではこれより1~2割低下するとしても、1Lのガソリンでゆうに30kmは走れる計算になる。名実ともに、新型プリウスは“エコカーの代名詞”になったといえる。
トヨタが新型プリウスに与えたのは好燃費だけではない。数々の先進装備を新型プリウスは備えている。
まず、ソーラーパネルで発電した電力を使用し、その電力で室内用換気モーターを回して夏場の車内温度を下げるという「ソーラーベンチレーションシステム(オプション)」 これはクルマが太陽電力を利用できる可能性を示唆するものだ。直接の動力になるかは現時点で分からないが、太陽熱をクルマの機構の一部に利用出来る可能性を示した意義の有るものといえる。
さらに「リモートエアコンシステム」。これは車外からエアコンの作動が可能な画期的なシステムだ。猛暑や極寒の環境で使うにあたり、快適性の大幅な向上が見込まれよう。加えて特筆したいのが「タッチトレーサーディスプレイ」だ。ステアリングのボタンを指で触れると、操作した場所がボタンの形になってセンターメーターに映し出される。いまどこのスイッチを操作しているのかが一目瞭然なので、運転時の視線移動を減らすことが出来る。ただ、これを操作する場合に自分がボタンで操作した結果(希望の室温など)が近くに表示されないのはやや残念なところだった。
この他にも小型化したバッテリーや座り心地を確保したまま薄型化したフロントシートなど、動力から乗員に触れるものまで、多くの新開発技術が投入されている。新型プリウスは—ここで陳腐な言い回しを許されるなら—まさに技術の結晶といっていい。それが求めやすい価格で提供されるとあっては、ハイブリッド車の世界を覗いてみるのに悪いことはひとつもない。今後もハイブリッド車としてまたエコカーとして時代を確実に一歩リードしていくことだろう。
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