没個性とは言わせない! 2000年以降に発売されたトヨタの「攻めたデザイン」のクルマ3選
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:MOTA編集部
幅広い車種ラインアップと全国に広がるディーラー網によって人気を博してきたトヨタ。これまで無難なデザインで多くのユーザーを獲得してきたが、最近のトヨタ車のデザインを見ていると意外にも「攻めた」ものが多い。
今回は2000年以降に発売された攻めたデザインのクルマ3台を紹介したい。
コンパクトSUVの先駆け! 登場から5年経過しても斬新さがあるC-HR
2016年に発売された、都市型コンパクトSUVの先駆け的存在であるC-HR。発売当初は全チャンネルで取り扱われていたこともあり、爆発的な人気を博していた。
C-HRの特徴というと、後席頭上から大胆に張り出したテールデザインや、リヤドアハンドルが隠されているクーペのようなスポーティなデザインとSUVらしい無骨な足回りという抑揚の効いた独特のプロポーションだ。
トヨタの豊富なSUVラインアップを見ても存在感があるが、世界戦略車として出されたモデルでありながらかなり思い切ったデザインに仕上げたという点でも、かつてのトヨタのイメージを壊す「良い意味での進化」が感じ取れる。
マイチェンで少し落ち着いたがやっぱり「歌舞伎顔」のプリウス
2018年にマイナーチェンジされ、少し落ち着いた顔つきになった4代目プリウス。
エコカーらしい柔らかいデザインだった3代目プリウスと比べて、大胆な顔つきとなったことから2015年の4代目登場当初は「歌舞伎顔」などと言われ、賛否が分かれたモデルだ。
プリウスが低迷した理由には、ハイブリッドモデルが増えてきたことであえてハイブリッド専売モデルであるプリウスを選ぶ必要がないということもあるが、このデザインも要因の一つだろう。
まるで「かぼちゃの馬車」! 約2年しか販売されていなかったWiLL Vi
最後に紹介するのはすでに販売していないモデルだ。
WiLL Viはトヨタと花王、アサヒビール、松下電器産業(現パナソニック)、近畿日本ツーリストの5社で始まった異業種合同プロジェクトで若者向けとして生まれたクルマの第1号製品として登場した。WiLLブランドのクルマだったため、トヨタのエンブレムは付けられていない。
販売は2000年から20001年と短期間であったが、クリフカットのリヤウインドウなどのフォルムからかぼちゃの馬車とも呼ばれた大胆なデザインは今でも語られるほど。この後WiLLシリーズではVSやサイファが登場するが、いずれも価格面がネックとなり、短命に終わった。
かつての没個性的なデザインというイメージを壊すほど、トヨタラインアップの中にはインパクトのあるモデルが増えてきている。こうしたチャレンジができるのも、安定した販売基盤ができていることが大きいだろう。
【筆者:MOTA編集部】
この記事にコメントする