トヨタ 燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」新型車解説/渡辺陽一郎(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
補助金次第では意外と“お買い得”かも
「意外に買い得かも知れない!」
それは、新型燃料電池車(FCV)「トヨタ MIRAI」の価格についてだ。トヨタ MIRAIは1グレードのみの設定で、価格は「723万6,000円」。
購入に際しては、経済産業省による補助金(クリーンエネルギー自動車等導入費補助金)の交付も受けられる。補助金額は本稿を執筆している2014年11月中旬時点では未定だが、販売を開始する12月15日までには明らかになるだろう。
ちなみにEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)の補助金額については、ベースとなるガソリンエンジン車を想定し、概算でいえばクリーンエネルギー自動車との価格差の2/3を補助するものだ。しかし、燃料電池車はその対象外になる。
以前、安倍晋三首相が燃料電池車について「少なくとも200万円以上は補助したい」とコメントしており、今のところはこの発言の金額が踏襲されると見られている。仮に補助金額が200万円前後ならば、これを差し引いた実質的な購入価格は約500万円だろう。
車両価格が500万円の日本車としては、「トヨタ クラウンハイブリッド アスリートS」「日産 スカイライン 350GTハイブリッド タイプP」「レクサス IS 300h」などがある。
MIRAIは水素を充填し、酸素と反応させて電気を生み出し、モーターを駆動して走る燃料電池車だから、購入予算が上級ハイブリッドセダンと同程度なら非常に買い得だ。しかも装備が充実している。カーナビはMIRAI専用のタイプをディーラーオプションとして31万3,200円で用意するが、それ以外の装備は大半が標準装着される。
上級HVセダン並の安全・快適装備で、幅広い用途に対応
特に注目されるのは、安全装備だろう。
ミリ波レーダーを使った「プリクラッシュセーフティシステム」(衝突回避の支援機能)、斜め後方などの死角に入った車両の存在を知らせる「ブラインドスポットモニター」、車線逸脱を警報する「レーンディパーチャーアラート」などをすべて装着した。プリクラッシュセーフティシステムの付帯機能として、車間距離を自動調節できるブレーキ制御付きの「クルーズコントロール」も備わる。
このほかにもLEDヘッドランプ、IR&UVカットガラス、17インチアルミホイール、運転席&助手席パワーシート、全席シートヒーターなどが装着され、価格だけでなく安全&快適装備も上級ハイブリッドセダン並だ。100V/1,500Wの電源コンセントも備わり、レジャーから災害時まで幅広い用途に使える。
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