トヨタ 新型マークX 試乗レポート/松田秀士(2/2)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:原田淳
318psを発生する3.5リッターとレギュラー対応の2.5リッター
エンジンのトピックは、それまでの3リッターが3.5リッターになったことだ。3.5リッターのV6エンジンは、他のモデルにも搭載されている定評のあるパワーソース。
直噴とポート噴射のデュアル燃料噴射システムを持ち、吸排気連続可変バルブタイミング機構とあわせて318psを発生する。マークXは車重も軽いので、同じ3.5リッターを搭載する他のモデルを含めた中で0-100km/h加速で6秒を切っているのは(5.9秒)マークXだけだ。
2.5リッターのV6エンジンは、直噴システムと吸排気連続可変バルブタイミング機構を採用し、今回のモデルチェンジで新たにレギュラーガソリン対応となっている。
2.5リッターの一部グレードは「平成22年度燃費基準+15%」をクリアしていて、全車が「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得している。
組み合わされるトランスミッションは、シーケンシャルシフト機能を持たせた6速ATで、スポーツモデルにはステアリングにパドルシフトが装備される。
サスペンション形式はフロントにダブルウイッシュボーン式、リヤはマルチリンク式(5リンク)。スポーツモデルにはコンピューター制御の可変減衰ショックアブソーバー(AVS)が装着される。トランク容量は先代の437Lから480Lに拡大され、ゴルフバッグ4個と一緒に同じ数のスポーツバッグとシューズケースが収納できるほどになったという。
腰のあるロールは大人のフットワークを感じさせる
マークXは同じプラットフォームを持つトヨタ車の中で、唯一トランクスルー構造を持っている。そのために、後部座席方向からの音の侵入が危惧されるのだが、そのことをほとんど感じさせない静粛性がある。
また、乗り心地がとても良くなったことも新型の印象深いところ。前席のシート間隔が広がり、後席も横方向のスペースが広がったことで室内空間にゆとり感が持てるようになった。
走り出してまず感じるのは、直進安定性が上がったこと。特に、直進時のステアリングインフォメーションが向上している。
ニュートラル(センター)のしっとりとした落ち着き感は、欧州車のレベルに達したといえるだろう。そのフィーリングは、350Sに装着されるVGRS(ギヤ比可変ステアリング)で顕著だ。
このVGRSを装着する350Sは、可変ダンパーとのコンビネーションにより、コーナーリングでもしっかりとロードホールディングを持たせて、ロールに腰のあるフィーリング。ロールは深すぎず速すぎず、大人のフットワークを感じさせる。
250系のスタンダードモデルでも、ロールのフィーリングや直進時のステアリングの落ち着きはソフトになるものの、こちらはこちらでスッキリとした乗り味が出せていて安っぽさがない。インテリアと走りのエッセンスがかなり格上げされたと感じた。
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