トヨタ 近未来試乗体験イベント「GRAVITY CONTROL」レポート／マリオ高野
- 筆者：
「GRAVITY CONTROL」とは、トヨタの新プロジェクト「DRIVING KIDS with TOYOTA」が提供する近未来型の試乗体験プログラムの総称のこと。
クルマの加速度（G）／ステアリング舵角／ドライバーの心拍数を測定・診断することによって、ノーマル車とチューニング車の走りの違いをデータ化し、さらにその結果を独自の方法でビジュアル化するというものです。
加減速時の安定度やコーナーでのステアリング操作量と横Gの関係性、ドライバーの心拍数から精神の高揚や緊張を読み取り、思いのままに運転できるかどうかを数値的／視覚的にわかりやすくすることで、チューニングカーの性能アップを実感できるというわけです。
そんな「GRAVITY CONTROL」のプレス向け限定体験会がお台場のMEGA WEBにて開催されましたので、早速レポートをお届け致します。
今回はノーマルのアクアと、G’sアクアの2台を乗り比べて、G’sアクアの走りがどのように進化しているのかをチェックしました。
G’sアクアは去年の12月に発売され、すでに5,000台の受注を受けているなど、G’sコンプリートカーの中でも注目度の高いモデルです。
それぞれの車内にはiPhoneにダウンロードされた加速度（G）センサーとハンドルコントロールセンサーを、ボディにはLEDバーサライトを取り付け、ドライバーの左腕には心拍センサーを装着。
MEGA WEBに設置された試乗コースで同じように運転し、その違いを診断してもらいました。
距離にして数100メートル、最高速度は40km／hという簡易的なコースながら、Rのキツイコーナーやパイロンスラローム、さらに凹凸の激しい路面が設けられており、ボディ剛性やサスペンションの動きを確かめるにはなかなか面白いコースです。
ノーマルアクアで1週した後、G’sアクアで同じように走ってみると、両車の乗り味は、この速度域でも誰もがすぐに実感できるほど大きく違います。
ボディのスポット溶接点数増し（G’sのチューニング必須メニュー）まで施しているG’sアクアはボディとサスペンションが相当引き締まっており、この速度域ではコーナーでのロール感はほぼゼロ。
ノーマルよりもスムーズに駆け抜けることができたという印象でしたが、診断書の比較レーダーチャートを見ると、その結果は数値でも明らかになりました。
Rがキツイコーナーの噴水エリアとパイロンスラロームで如実な差が出ており、ノーマル車でのコーナリングはギクシャクしたものの、G’sではスムーズに理想通りの走りができたということが明確に。つまり、G’sのチューニングにより、アクアはよりスムーズに動かしやすくなっていることが証明されたのであります。
ノーマル車での結果は、ドライバーの運転操作にも問題があったような気がするので、その点については胸中複雑ではありますが、自分の運転を詳細に分析したデータが得られるというのは非常に面白いですね。
自分の走りのデータをSNSにアップしたりするなど、クルマ好き同士でシェアしたり共有すると楽しそうです。
今回はシステムのお披露目も兼ねた体験会として、3月15日（土）、16日（日）、22日（土）に実施されます。いずれも受け付けは16時からで、1日20組20名限定とされているので、体験したい人はお台場のMEGA WEBに足を運びましょう。
今回のイベントでデバイスの状況などを確かめながら、さらにシステムの進化熟成をはかり、今後は全国のディーラーなどでも体験できるように順次展開していく予定とのことです。
将来は、クルマを検討する際の有力な判断材料としても活用できるようになるのかも知れません。
ちなみに今回MEGA WEBで開催される体験試乗では、コース上に設置された特殊カメラで撮影することにより、走りの診断結果が美しくビジュアル化されてモニター上に描かれるという演出もありました。 自分の走りっぷりをSNSなどで公開するのも楽しそうですね。自分の場合は恥部をさらけ出すことになりますが、それはそれで楽しいでしょう（笑）
その様子は、以下の動画でご確認ください！
「GRAVITY CONTROL」イベント情報
開催日時：2014年3月15日（土）、16日（日）、22日（土）16：30～20：00（受付は16：00開始）
開催場所：MEGA WEB ライドワン
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