デビュー12年が経過したランドクルーザープラドは現役続投! いま狙い目なグレードは70周年記念車だ
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:TOYOTA
トヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー」が14年ぶりにフルモデルチェンジし、ランドクルーザー300に生まれ変わった。いっぽう中核モデル「ランドクルーザープラド」はデビューから12年が経過し、熟成が進んでいる。現在のグレード構成や、気になるモデルチェンジ情報などをまとめてお届けしよう。
デビューから12年が経過し熟成が進んだ本格四輪駆動車「ランドクルーザープラド」
2009年にフルモデルチェンジし、今年2021年でデビュー12年が経過した「トヨタ ランドクルーザープラド」(150系)。つい先日の2021年8月2日には兄貴分の「ランドクルーザー」が14年ぶりにフルモデルチェンジし、ランドクルーザー300へと生まれ変わったばかりだ。しかしランドクルーザープラドについては、まだフルモデルチェンジの公式発表はなく、しばらくは現役を続けるものと思われる。
12年に渡り現役を続けているとはいえ、デビュー以来一部改良やマイナーチェンジをたびたび繰り返しており、熟成度は高く、いまここで新車で購入するのも悪くない選択と言える。
世界中の道なき道で愛されるランドクルーザープラドだけに、国内外で需要も大きい。そのため中古車の価格も高値安定傾向にあり、将来の下取り価格が期待出来る点もうれしいポイントだ。
今回はそんなランドクルーザープラドで、2021年8月現在に売られているモデルのグレード構成について改めてご紹介していこう。
フルモデルチェンジは2023年頃!? まだしばらくは150系の時代が続く
とはいえ、次期モデル登場の噂も聞こえ始めているのも確か。まずは現時点で分かっている情報を先にお伝えしておこう。
ランドクルーザープラドのフルモデルチェンジ時期は、まだ不確定ではあるものの、2023年頃に登場するという予測が今のところ有力な情報である。
新型180系プラドは、新型ランドクルーザー300に採用された新開発のTNGA GA-FプラットフォームやV6エンジンをプラド用に最適化し採用するものと思われるが、その詳細についてはあまり明らかになっていない。いずれにせよ、新型プラドの姿が見えるのはもう少し先になりそうである。
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流行りのSUVとはひと味違う本格四輪駆動車
ランドクルーザープラドは、古くから本格四輪駆動車に採用され続けてきたハシゴ型のフルフレーム構造を採用し、オフロードの悪路走破性や高い耐久性を確保した。そのうえで、オンロードでの快適な走行性能も確保し、オンオフどちらの道でも性能を発揮出来る、タフな実用車である。
流行りのSUVにカテゴライズされることも多いが、乗用車ベースのSUVとは根本的な造りからして違う。重厚な造りが魅力だが、その分車体の重量は重く、最新のSUVのように機敏に走るという訳にはいかないから、その点は理解したうえで購入を検討したい。
グレード構成は3つ、価格は366万6000円から554万3000円
2021年8月現在、販売価格は366万6000円から554万3000円(消費税込み)。グレード構成は大きく分けて3つだ。
▼TX▼
まずベーシックなグレードが「TX」。ベーシックとはいえ、先進安全運転支援機能「TOYOTA Safety Sence(トヨタセーフティセンス)」は標準装備。トルセンLSDのセンターデフ付トランスファーを持つフルタイム4WDなど、基本的な性能は全モデル共通だ。5人乗り仕様に加え、3列シート付の7人乗り仕様が用意される。
エンジンは直列4気筒 2.8リッタークリーンディーゼルターボ(204ps/500Nm)と、直列4気筒 2.7リッターガソリン(163ps/246Nm)の2種類から選択可能だ。共に6速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。
価格は、ガソリンモデルが5人乗り366万6000円、7人乗り382万4000円。ディーゼルモデルが5人乗り433万円、7人乗り448万8000円となっている。
▼TX“Lパッケージ”▼
このTXに快適装備を加えたのが「TX“Lパッケージ”」。シート表皮は本革化。シートヒーターとベンチレーション機能が備わる運転席・助手席パワーシートや本革巻ステアリング&シフトなどが加わる。
エンジンや乗車定員の構成はTX同様。価格はガソリン車が416万9000円から432万7000円、ディーゼル車が483万9000円から499万7000円だ。
▼TZ-G▼
そして最上級グレード「TZ-G」は、クリーンディーゼル+7人乗りのみの設定。リア電子制御エアサスペンションやKDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)など、本格的な悪路走破性と舗装路での快適性を兼ね備えるランドクルーザープラドの魅力をさらに際立たせる先進装備は、最上級のTZ-Rのみに備わる。19インチ化されたアルミホイールは切削加工処理が施されたダークメタリック仕上げとなり、外観上もドレスアップされた印象だ。
ただし装備も充実させた分価格もグンと上昇し、価格は554万3000円となる。
内外装が一気に華やぐランクル70周年記念車が狙い目だ!
さらに2021年6月1日の一部改良で追加されたのが、ランドクルーザーシリーズ生誕70周年を記念した特別仕様車「TX“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”」である。
その名の通りTX“Lパッケージ”をベースに特別装備を加えた。5人乗り・7人乗り、ガソリンとディーゼルという構成も同様だ。
大きな魅力ポイントは、専用色サドルタンの本革シート表皮や本革センタークラスターサイドニーパッドの採用。ドアトリムなどもサドルタン色にコーディネイトされ一気に高級車の華やいだ雰囲気が加えられた。外観もメッキグリルなどがブラック塗装化されスタイリッシュに。タイヤ&ホイールも、ブラック塗装された専用の18インチとなる。
価格は429万円から511万8000円。ベース車に対しわずか12万1000円の違いでこの特別感が得られるのだからなかなかお得だ。いまランドクルーザープラドを検討するなら、最も狙い目なグレードと言えるだろう。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]
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