走りの純度を高め、より“懐が深い”乗り味へ/トヨタ 86[後期モデル] 試乗レポート(3/4)

走りの純度を高め、より“懐が深い”乗り味へ/トヨタ 86[後期モデル] 試乗レポート
トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] トヨタ 新型 86(ハチロク) 後期型モデル 速報試乗レポート/山本シンヤ[2016年7月ビッグマイナーチェンジ] 画像ギャラリーはこちら

より“懐が深い”乗り味に進化した“後期”モデル

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このように、全方位でレベルアップが行なわれた新型を多田さんは「KOUKI(後期)と呼んでほしい」と語る。

そんな後期の走りはどのような進化があったのか? 富士スピードウェイのショートコースで試乗してみた。

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いいクルマは50~100mのファーストコンタクトで印象が決まる。走り始めると「おやっ?」、1つ目のコーナーを曲ると「えっ!?」、1周回って「ちょっといいではなく凄くいい!!」と言う想像を超えた“驚き”があった。では、後期は前期と具体的に何が違うのか?

前期はFRらしさやコントロールする楽しさは備わっていたものの、ドライバーが予測する以上の唐突なテールスライドと、駆動力が横方向に逃げてしまいアクセルコントロールに細心の注意をしないと前方向にトラクションが掛け辛いという欠点もあった。

しかし、後期は前期と同じミシュラン・プライマシーHPを履いているにも関わらず、まるでタイヤを一角上のハイグリップな物に履き換えたかのような安心感がプラスされている上に、ドライバーの操作に対してより素直に自然に動いてくれる。つまり、前期の良さはそのままに、より“懐が深い”乗り味に進化しているのだ。

懐が深い=クルマをより信用できるので、筆者レベルのドライビングスキルであってもタイヤの美味しいところを探りながら走らせる楽しみや、スロットルで曲がる楽しみどちらもドライバーの意思で自由自在にコントロールが可能である。

17インチ+ザックス装着車の完成度に驚く

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今回は16インチを履く「G」と、17インチを履く「GTリミテッド+ザックスダンパー付」の2台に乗ることができた。どちらも基本的な特性は同じだが、乗り味は若干異なる。16インチ仕様はクルマの動きは大きいものの、一連の動きが非常に緩やかでFRの練習をするにはピッタリな存在。GTリミテッド+ザックスダンパーは、FRスポーツであると共にクーペの魅力も引き上げる質感の高い乗り味が特徴で、よりしなやか、より路面のコンタクトが解りやすかった。

パワートレインはファイナル変更で加速感が高まっているのはもちろん、レッドソーンまで伸びやかに回るようになっているのは嬉しいポイントである。どちらかと言えば、高回転域よりも中速域のトルクアップが解りやすい上にスペック以上の差がある。アクセルのツキもよくなっているなど、前期+吸排気チューンのようなイメージだ。ちなみにATは騒音規制の関係で前期と同スペックのエンジンとなってしまうが、MT専用エンジンとのパーツの互換性はあるそうだ。

86ではなく87と言ってもいいのかも(笑)

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このように後期は「ネガを潰す」と言う従来のマイナーチェンジではなく、これまでの魅力をより高いレベルでバランスさせ、走りの純度を高めたマイナーチェンジだ。

それを実現させるには小手先の変更ではなく、車両全体で細かい部分まで手を入れる必要があったのである。そういう意味では、変更項目に対する走りの進化度合いは予想以上で、86ではなく87と言ってもいいのかも(笑)。

ちなみにパワートレインや走りの味付けなどは、ニュル24時間を戦ったレースカーのロードバージョンである限定100台のスペシャルモデル「86 GRMN」との共通性をもつ。ニュルでの活動と量産車はより密接な関係になっている証拠とも言えるだろう。スポーツカーとしていい育ち方をした後期。前期オーナーは乗ったら買い換えたくなってしまうかも!?

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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