「レーシングカー」の驚きを体感出来るハチロク!?/TRD 14R-60・14R(トヨタ 86 コンプリートカー)試乗レポート(2/4)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正・TRD
これはもう、ハチロク版「911 GT3」だ!
今回、本拠地のサーキットではなくワインディング(マツダターンパイク)での走行となったが、14R-60に乗った印象は「86版ポルシェ911 GT3」と言った感じ。ノーマルの「エブリデースポーツカー」ではなく、乗る場所/乗る人を選ぶ「ピュアスポーツ」に変貌している。
ギア比(1/2速)やファイナル(4.1→4.555)は加速重視の設定に変更されているが、エンジンはノーマルなので絶対的な加速力は大きく変わらない。しかし、驚くのはコーナリング性能で、ステアリング操作に対して全てがダイレクトに反応するが、クルマの動きは非常にリニアなので安心感は非常に高い。これは強靭なボディ剛性のおかげである。
400psのチューンドエンジンでも対応出来そうなポテンシャル
高剛性のサスペンションやタイヤの性能をシッカリ使いきれる上に、荷重コントロールもリニアかつ確実にドライバーに伝わるため、ドライビングは非常に楽でコントロールもしやすい。
限界性能はノーマルとは比べ物にならないくらい高いため、恐らく性能の全てをワインディングで引き出すのは不可能だ。完全にエンジンにシャシーが勝っている状態なので、恐らく400psくらいのエンジンを搭載しても全く問題ないだろう。
もちろん、走りに特化したモデルなので、快適性は必要最小限のレベルだが、ここまで割り切っていると逆に潔いと感じる。
[14R-60の意志を受け継ぎ、ストリートユース向けに生まれ変わったニューモデルとは・・・次ページへ続く]
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