3つの顔になった新型ワゴンRは、呪縛から解き放たれたスズキの”意欲作”[試乗](5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
そして峠道の登り坂、高速道路などを走る機会が多いユーザーには、パワフルなターボエンジン搭載のワゴンRスティングレー ハイブリッドTを推奨したい。最大トルクがノーマルエンジンの164%になり、燃費数値は85%だから、動力性能が大幅に向上する割に燃費の悪化率が小さい。マイルドタイプとはいえ「ハイブリッド+ターボ」の組み合わせも先進的だ。
>>[大量画像165枚!]スズキ 新型ワゴンR/ワゴンRスティングレー(2017年2月フルモデルチェンジ/6代目) フォトギャラリー
「実用+新しい価値」を求め、軽自動車は新たな段階を迎えた
ワゴンRは長年にわたり実用性の優れた軽自動車として高い人気を得てきたが、N-BOXやタントなどさらに背の高い軽自動車が登場した今、それだけで勝負するのは難しくなってきた。そこでデザインを刷新して、ハイブリッドの付加価値も加えた。EVやHEV車に必須の車両接近警報装置は、例えモーター駆動をしていなくても速度が下がれば作動して、軽自動車ながら「ハイブリッドであること」を実感させて面白い。こうなると2017年中に発売されると噂される次期ホンダ N-BOXの動向も気になる。
ともあれ、「実用+新しい価値」を求め、軽自動車は新たな段階を迎えそうだ。しかし一方で、公共の交通機関を使いにくい地域では、軽自動車は高齢者の生活を支えるライフラインとなっている。新しい価値もいいが、毎日使う調理器具と同じように、日常における大事な生活ツールであることは、常に忘れないで欲しい。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:和田清志]
スズキ 新型ワゴンR HYBRID FZ セーフティパッケージ装着車(FF) 主要諸元
全長x全幅x全高:3395x1475x1650mm/ホイールベース:2460mm/乗車定員:4名/車両重量:790kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列3気筒 DOHC 12V ガソリンエンジン/総排気量:658cc/最高出力:52ps[38kW]/6500rpm/最大トルク:6.1kgf-m[60N・m]/4000rpm/トランスミッション:自動無段変速機CVT/マイルドハイブリッド モーター種類:直流同期電動機/マイルドハイブリッド モーター最高出力:3.1ps[2.3kW]/1000rpm/マイルドハイブリッド モーター最大トルク:5.1kgf-m[50N・m]/100rpm/燃料消費率:33.4km/L[JC08モード燃費]/サスペンション形式:(前)マクファーソンストラット式(後)トーションビーム式/タイヤサイズ:155/65R14 75S/メーカー希望小売価格:1,409,400円[消費税込]
※試乗・撮影車はオプション装着車
>>スズキ 新型ワゴンR/ワゴンRスティングレー(2017年2月フルモデルチェンジ/6代目) フォトギャラリー[大量画像165枚!]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。