日本版コンシューマレポート-スズキ ワゴンR ユーザー試乗レビュー-(5/6)

日本版コンシューマレポート-スズキ ワゴンR ユーザー試乗レビュー-
ランボルギーニ カウンタック LP400 画像ギャラリーはこちら

ワゴンRのユーザー評価・レビュー/総合評価

ここで、4年前のイタリアでの出来事をご紹介したい。

アルプス山脈に近い、トリノ郊外の山間。古い修道院を改修した、一軒の館を訪ねた。その主人の名は、マルチェロ・ガンディーニさん。(当時)もうすぐ70歳となる、インダストリアル(工業)デザイナーだ。

彼の名は、1960年代~70年代前半、世界に轟いた。ランボルギーニ「ミウラ」、同「カウンタック」、デ・トマソ「パンテーラ」、ランチャ「ストラトス」。これら作品は、彼が当時勤務していたカロッツェリア(=デザイン会社)ベルトーネ社での偉業である。

「ガンディーニさんに会いたい」と言い出したのは、漫画家の梅澤春人さん。集英社・週刊「ヤングジャンプ」誌で現在も連載中の「カウンタック」での取材だった。筆者は同作品の技術監修をしている。

その関係で、梅澤さん、集英社関係者らと当時、ランボルギーニ、フェラーリ、ピニンファリーナ、ニュルブルクリンクなどの欧州現地取材旅行に出かけたのだ。

ランボルギーニ カウンタック LP400

梅澤さんは個人で「カウンタックLP400」を所有している。「カウンタック」への思いの強さから、同車を主役とした漫画が考案された。そのため、ガンディーニさんに会うのは、梅澤さんの夢だった。

当時、各種のコンセプトカーや、ヘリコプターなどのデザインを手がけていたガンディーニさん。筆者や梅澤さんからの各種の質問に、快く受け答えをしてくれた。

そして最後の質問として、筆者がこう聞いた。「ところで・・・、いま世界中で発売されているクルマのなかで、デザインが最も優れていると思うクルマは何ですか?」。

すると・・・、

「ワゴンRに決まっているじゃないか!私の普段の足もワゴンR。それしか使っていないよ」

と、あっけらかんとした表情。さらに、

「ワゴンRだけでなく、日本の軽自動車は、ある規定のなかで最高のデザインを実現している。日本の軽自動車のデザインは、カーデザインとして、世界で最も進んでいる」

と言い切ったのだ。「アストンマーチン」や「ヴェイロン」、そうした類の答えを期待していた梅澤さんは、「ワゴンR」という回答にビックリ。呆気と取られた表情をしていた。

ちなみに、ガンディーニさんが当時所有していたのは、ボディとエンジンサイズを拡張した欧州仕様の「ワゴンR」。現在は、「スイフト」「欧州アルト(インド生産、日本アルトとは別物)」などがスズキの小型車であり、欧州で「ワゴンR」は販売されていない。

では最後に、今回試乗のユーザーに聞いた「ムーヴと比べて、ワゴンRをどう思いますか?」の全回答をご紹介する。

「ムーヴと比べて、ワゴンRをどう思いますか?」ユーザーコメント

・スタイルはワゴンRの方がいい (カワノさん 東京都)

・形がムーヴよりカッコ良く好きです (ヤマグチさん 大阪府)

・乗りやすくて見た目とかも好きな車です (えみさん 千葉県)

・プレーンで無難なデザインで、悪くはないが、もう少し冒険しても良いかなとも思う (プリメーラROSSOさん 神奈川県)

・どちらも軽自動車の代名詞と言える二台ですが、実際に乗ってみると総合的な点ではワゴンRが勝っていると感じました。特に現行のスティングレーは軽自動車の完成系と言えるのではないでしょうか。 (タカハシさん 茨城県)

・ムーヴに比べてよかったです (とっち☆さん 滋賀県)

・内装と、エンジンの信頼度的にはムーブに優っていると思う (ヤマダさん 福井県)

・角張っている割に後部座席が狭い (スズキさん 愛知県)

・デザイン面ではおとなしく感じるが、実用性を求めた結果のデザインだと感じる。正統派な感じ (Choool877さん 福井県)

・音も静か広く感じるデザインも好き (ゴーゴさん 石川県)

・トータル面でワゴンRの、勝ち。外見は、あいこ? (グミロウさん 岡山県)

・スポーティーで小回りが利いて日常の生活に良い感じです^^ (yasuさん 京都府)

・特出する部分は無い (孤独なドラマーさん 岡山県)

・内装の質感で劣るように感じた (オオモリさん 愛知県)

・ワゴンアールのほうが親しみと安心感が何故かあります (登美子さん 奈良県)

ワールドワイドなイメージ (nqi11455さん 群馬県)優等生的? (izu00126さん 群馬県)

・ほとんどイメージに差はありませんが、ワゴンRのほうが年代の幅広いイメージがあります (sidewaylookさん 群馬県)

・どちらも甲乙つけがたいです。ただ軽はやっぱりターボがないと物足りないです (はるさん 福岡県)

・外観面では、年齢層が高めの方を意識したのかと思う。大きさはワゴンRの方がちょうど良い。そして価格も。 (タニグチさん 大阪府)

・現在のハイト系軽自動車のオリジナルであり、偉大な車です。軽自動車を選択する時、真っ先に選択肢に上がる安心感があります。今後も軽自動車を牽引し続けることでしょう (ヒロムさん 愛知県)

・ムーヴよりはまだデザインが好み (マッキーさん 福井県)

・どちらもどっこいどっこい (シモムラさん 福井県)

・ムーヴと比べると賛否両論かと思いますが、私は昔からムーヴよりもワゴンR派です。ムーヴはメーターが中央ですので、その点がまず観辛いです。走行中に直ぐにメーターに気配りが出来る様に、やはりメーター類はハンドルと一緒が良いかと。ただ、走りの面ではムーヴもかなり力強いので五分五分ぐらいかな?外装はムーヴも格好良いので後はリアドアが横開きじゃなくなればムーヴもありかも(笑 (イシトさん 千葉県)

・ムーヴのほうがデザイン性に優れていると思う (ヒロサワさん 新潟県)

・乗り心地がいいので、身近に使うにはすごくよい (翔♪さん 滋賀県)

・燃費がいい (竹ちゃんさん 京都府)

・よりマルチな用途に対応できる車 (ヒガシタニさん 福井県)

・短時間の乗車ではやさしい乗り味のワゴンRのほうが良いと感じましたが、荒れた路面を高い速度でコーナーリングしてみると、落ち着きがなくなって怖い思いをすることになりました。厳しい条件ではムーヴのほうが優れています。リアシートのスライドは左右別々にできるワゴンRは一見便利そうですが、一体式スライドのムーヴでも問題になることはなさそうに思います (GONTAさん 兵庫県)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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