充実のUSBポートとシガーソケットに注目! 新型ソリオはお出かけや車中泊にピッタリの一台だった
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:茂呂 幸正
軽でもない、かといってミニバンでもない絶妙なサイズが売りのスズキ ソリオ。2020年11月にフルモデルチェンジを果たしたのだが、ボディサイズの拡大や先進安全装備の充実、そしてなにより車内の快適性を大幅にアップさせたという。一体どれほどの進化を遂げたのか? 今回は車内を中心に変わったポイントを見ていこう。
絶妙な全幅がキモ! ソリオこそ国民者なのだ
スズキ 新型ソリオは2020年12月にデビューしたのだが、先代モデルに比べて全長を80mm、全幅を20mmを拡大するなど大型化が図られた。とはいえ5ナンバーサイズをキープしており、3サイズは全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mmである。
一般に5ナンバーサイズのほとんどのモデルが全幅1695mmとするなか、ソリオはもうひと回り小さなサイズをかねてよりキープしている。今回のモデルチェンジで全幅を20mm拡大しているが、それでもなお1645mmをキープしているのだ。
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じつはこのサイズこそソリオのキモで、筆者は先代ソリオバンディットを一時期所有していたのだが、狭い道ですれ違う際、あるいは駐車場での乗り降りなどで重宝した記憶がある。
5ナンバーサイズ枠いっぱいの1695mmとした方がデザイン面で自由度が増すのだが、ソリオは実用性を重視した。新型ソリオはユーザーの使いやすさにこだわる、我々“庶民のためのクルマ”なのだ。
高級感マシマシ! 新型ソリオの車内が大幅レベルアップ
先代ソリオからセンターメーターを採用しており、そのおかげでステアリング前に大きな収納スペースを備えるなど、利便性はかなり高かった。加えて、助手席前にはティッシュボックスを収納可能にした他、左右のカップホルダーは500mlの紙パックにも対応させるなど、充実の収納スペースが自慢であった。
対して新型ソリオの車内は、引き続きセンターメーターを採用しているのだが、質感が大幅に向上している。ノーマルモデルはホワイトとネイビーの組み合わせ、ヤンチャなソリオバンディットはブラックとブラウンを基本カラーとしている。それに加えてヘッドアップディスプレイを新たなに採用するなど、かなり高級になった印象だ。
ただメーターに注目すると、先代モデルはエンジン回転計が備わっていたのだが、新型ソリオは全グレードでスピードメーターのみ。回転計はメーター横のディスプレイに集約されている。
もちろん、先代同様に収納スペースも充実しており、引き続き紙パックやティッシュボックようスペースなども確保している。
一番の魅力は充電機能の充実
スマホのみならず、ほとんどのデバイスに充電が必要な今、車内空間でも充電需要が右肩上がりに増えている。先代ソリオは、メーカーオプションナビを選べば、ステアリング前の収納スペースにUSBポートをひとつ備えていた程度であったが、新型は大幅に増えたのだ。
具体的にはステアリング前の収納スペース内のモノは引き続き採用し、新たにインパネ足もと部分にふたつ設置。国産車は一般に2.1AのUSBポートを備えるなか、新型ソリオは2.4Aの高速充電タイプを採用しているのも嬉しいポイント。
加えて、後席用にシガーソケットを新設したのも嬉しいポイントだ。USBポートではなく、シガーソケットとしたのはコスト面はもちろんのこと、さまざまなアフターパーツが流通している現在、「オーナー自ら好きなアイテムを!」という思いもあるようだ。設置位置も見事で後席右側の肘部分にあるため、充電しながらスマホなどの操作ができるのだ。
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と今回は新型ソリオの車内に注目してきたが、使い勝手と高級感が大幅にレベルアップしたことがわかる。質感向上といえば昨今のスーパーハイト軽ワゴンが凄まじい進化を遂げているが、さすがソリオはプチバン市場を開拓したパイオニアだけあり、ワンランク上のミニバン並みの快適性を実現してきた。それだけに今回の改良は、ライバルのルーミーなどにいい刺激になったはず。今後もソリオやルーミーに注目だ!
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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